古典ライブラリー

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古今和歌集 ― 平安の美と心を伝える、最初の勅撰和歌集。桜と紅葉の咲く庭に面した簀子で、筆を手に夕暮れの湖と山並みを見上げる十二単の女性を描いたイメージイラスト(AI生成)。

古今和歌集

醍醐天皇の命で紀貫之らが編んだ、最初の勅撰和歌集。全二十巻・約1100首を、1首1ページで、原文と現代語訳・意訳・語釈・解説で読みます。

作品について

『古今和歌集』は、延喜五年(905)、醍醐天皇の命によって紀友則・紀貫之・凡河内躬恒・壬生忠岑の四人が撰んだ、最初の勅撰和歌集です。『万葉集』に入らなかった古い歌と、撰者たちの時代の歌を集め、春・夏・秋・冬・賀・離別・羇旅・物名・恋・哀傷・雑などの部立に分けて、全二十巻に収めます。

季節の移ろいや恋の進み具合に沿って歌を並べる構成、掛詞・縁語・見立てなどの技巧、理知的で優美な歌風は、のちの和歌の手本となりました。巻頭には、紀貫之が仮名で書いた「仮名序」と、紀淑望が漢文で書いた「真名序」があり、和歌の本質と歴史、六歌仙の評などを述べます。

作者は、撰者の四人のほか、在原業平・小野小町・僧正遍昭などの六歌仙、伊勢・藤原敏行・素性法師らの宮廷歌人で、作者の名の伝わらない「読人しらず」の歌も全体の約四割を占めます。

目次

序と、全二十巻・墨滅歌の1111首。歌の番号は国歌大観番号です。1首1ページの分け方と、ページの題(初句)は当サイトによります。

序仮名序・真名序

  1. 仮名序(一)やまと歌の本質と起こり、歌の六つのさま
  2. 仮名序(二)歌の歴史、人麿と赤人、六歌仙の評
  3. 仮名序(三)撰集の勅命と撰者、歌集の成立を喜ぶ結び
  4. 真名序(一)和歌の本質と起こり、六義、和歌の衰え
  5. 真名序(二)六歌仙の評、撰集の勅命と撰者

巻第一 春歌上1〜68番(68首)

立春の歌に始まり、残雪と鶯、若菜摘み、梅の香、桜の咲き初めまでを並べる。

歌の一覧
  1. 1年の内に在原元方
  2. 2袖ひぢて紀貫之
  3. 3春がすみ読人しらず
  4. 4雪のうちに二条后(藤原高子)
  5. 5梅が枝に読人しらず
  6. 6春たてば素性法師
  7. 7心ざし読人しらず
  8. 8春の日の文屋康秀
  9. 9かすみたち紀貫之
  10. 10春やとき藤原言直
  11. 11春きぬと壬生忠岑
  12. 12谷風に源当純
  13. 13はなの香を紀友則
  14. 14鶯の大江千里
  15. 15春たてど在原棟梁
  16. 16野邊ちかく読人しらず
  17. 17春日野は読人しらず
  18. 18かすが野の読人しらず
  19. 19みやまには読人しらず
  20. 20梓弓読人しらず
  21. 21君がため光孝天皇
  22. 22春日野の紀貫之
  23. 23春のきる在原行平
  24. 24ときはなる源宗于
  25. 25我がせこが紀貫之
  26. 26あをやぎの紀貫之
  27. 27あさみどり僧正遍昭
  28. 28百千鳥読人しらず
  29. 29をちこちの読人しらず
  30. 30春くれば凡河内躬恒
  31. 31春がすみ伊勢
  32. 32折りつれば読人しらず
  33. 33いろよりも読人しらず
  34. 34宿近く読人しらず
  35. 35梅の花読人しらず
  36. 36うぐひすの源常(東三条左大臣)
  37. 37外にのみ素性法師
  38. 38君ならで紀友則
  39. 39梅の花紀貫之
  40. 40月夜には凡河内躬恒
  41. 41春の夜の凡河内躬恒
  42. 42人はいさ紀貫之
  43. 43春ごとに伊勢
  44. 44年をへて伊勢
  45. 45暮ると明くと紀貫之
  46. 46梅が香を読人しらず
  47. 47散ると見て素性法師
  48. 48ちりぬとも読人しらず
  49. 49ことしより紀貫之
  50. 50山高み読人しらず
  51. 51山櫻読人しらず
  52. 52年ふれば藤原良房(前太政大臣)
  53. 53世の中に在原業平
  54. 54いはばしる読人しらず
  55. 55見てのみや素性法師
  56. 56見わたせば素性法師
  57. 57色も香も紀友則
  58. 58たれしかも紀貫之
  59. 59櫻花紀貫之
  60. 60みよし野の紀友則
  61. 61さくらばな伊勢
  62. 62あだなりと読人しらず
  63. 63今日こずば在原業平
  64. 64ちりぬれば読人しらず
  65. 65折りとらば読人しらず
  66. 66さくら色に紀有朋
  67. 67我が宿の凡河内躬恒
  68. 68見る人も伊勢

巻第二 春歌下69〜134番(66首)

桜の盛りと散る花を惜しむ歌が大半を占め、藤・山吹を経て暮れてゆく春を送る。

歌の一覧
  1. 69春がすみ読人しらず
  2. 70待てといふに読人しらず
  3. 71のこりなく読人しらず
  4. 72このさとに読人しらず
  5. 73うつ蟬の読人しらず
  6. 74櫻花惟喬親王
  7. 75櫻散る承均法師
  8. 76花ちらす素性法師
  9. 77いざ櫻承均法師
  10. 78ひとめ見し紀貫之
  11. 79春がすみ紀貫之
  12. 80たれこめて藤原因香
  13. 81枝よりも菅野高世
  14. 82ことならば紀貫之
  15. 83さくら花紀貫之
  16. 84久かたの紀友則
  17. 85春風は藤原好風
  18. 86ゆきとのみ凡河内躬恒
  19. 87山たかみ紀貫之
  20. 88はるさめの大伴黒主
  21. 89さくら花紀貫之
  22. 90故郷と平城天皇
  23. 91花の色は僧正遍昭
  24. 92花の木も素性法師
  25. 93春の色の読人しらず
  26. 94三輪山を紀貫之
  27. 95いざけふは素性法師
  28. 96いつ迄か素性法師
  29. 97春ごとに読人しらず
  30. 98花のごと読人しらず
  31. 99吹く風に読人しらず
  32. 100待つひとも読人しらず
  33. 101咲く花は藤原興風
  34. 102春がすみ藤原興風
  35. 103かすみたつ在原元方
  36. 104花みれば凡河内躬恒
  37. 105鶯の読人しらず
  38. 106吹くかぜを読人しらず
  39. 107散る花の藤原洽子(典侍)
  40. 108花のちる藤原後蔭
  41. 109木傳へば素性法師
  42. 110しるしなき凡河内躬恒
  43. 111駒なめて読人しらず
  44. 112散る花を読人しらず
  45. 113花の色は小野小町
  46. 114をしと思ふ素性法師
  47. 115梓弓紀貫之
  48. 116春の野に紀貫之
  49. 117やどりして紀貫之
  50. 118吹く風と紀貫之
  51. 119よそに見て僧正遍昭
  52. 120我が宿に凡河内躬恒
  53. 121今もかも読人しらず
  54. 122はるさめに読人しらず
  55. 123山吹は読人しらず
  56. 124吉野川紀貫之
  57. 125かはづなく読人しらず
  58. 126思ふどち素性法師
  59. 127梓弓凡河内躬恒
  60. 128鳴きとむる紀貫之
  61. 129花ちれる清原深養父
  62. 130をしめども在原元方
  63. 131聲たえず藤原興風
  64. 132とどむべき凡河内躬恒
  65. 133ぬれつつぞ在原業平
  66. 134今日のみと凡河内躬恒

巻第三 夏歌135〜168番(34首)

藤と卯の花、橘の香から始まり、ほととぎすを待ち、その声を聞く歌が中心になる。

歌の一覧
  1. 135我がやどの読人しらず
  2. 136あはれてふ紀利貞
  3. 137さつきまつ読人しらず
  4. 138五月こば伊勢
  5. 139さつき待つ読人しらず
  6. 140いつのまに読人しらず
  7. 141けさきなき読人しらず
  8. 142音羽山紀友則
  9. 143ほととぎす素性法師
  10. 144いそのかみ素性法師
  11. 145夏山に読人しらず
  12. 146ほととぎす読人しらず
  13. 147郭公読人しらず
  14. 148思ひいづる読人しらず
  15. 149こゑはして読人しらず
  16. 150あしびきの読人しらず
  17. 151いまさらに読人しらず
  18. 152やよやまて三国町
  19. 153さみだれに紀友則
  20. 154夜やくらき紀友則
  21. 155やどりせし大江千里
  22. 156夏の夜の紀貫之
  23. 157暮るるかと壬生忠岑
  24. 158夏山に紀秋岑
  25. 159去年の夏読人しらず
  26. 160五月雨の紀貫之
  27. 161郭公凡河内躬恒
  28. 162郭公紀貫之
  29. 163むかしべや壬生忠岑
  30. 164ほととぎす凡河内躬恒
  31. 165はちす葉の僧正遍昭
  32. 166夏の夜は清原深養父
  33. 167塵をだに凡河内躬恒
  34. 168夏と秋と凡河内躬恒

巻第四 秋歌上169〜248番(80首)

立秋の風、七夕、秋の夜の月と虫、雁と鹿の声、萩・女郎花・藤袴などの秋の花を詠む。

歌の一覧
  1. 169秋來ぬと藤原敏行
  2. 170川風の紀貫之
  3. 171我がせこが読人しらず
  4. 172昨日こそ読人しらず
  5. 173秋風の読人しらず
  6. 174ひさかたの読人しらず
  7. 175天の川読人しらず
  8. 176こひ戀ひて読人しらず
  9. 177天の川紀友則
  10. 178契りけむ藤原興風
  11. 179年ごとに凡河内躬恒
  12. 180たなばたに凡河内躬恒
  13. 181今宵來む素性法師
  14. 182今はとて源宗于
  15. 183けふよりは壬生忠岑
  16. 184木の間より読人しらず
  17. 185大かたの読人しらず
  18. 186わが爲に読人しらず
  19. 187物ごとに読人しらず
  20. 188ひとりぬる読人しらず
  21. 189いつはとは読人しらず
  22. 190かく許凡河内躬恒
  23. 191しら雲に読人しらず
  24. 192さよなかと読人しらず
  25. 193月見れば大江千里
  26. 194久かたの壬生忠岑
  27. 195秋の夜の在原元方
  28. 196蛬藤原忠房
  29. 197秋の夜の藤原敏行
  30. 198秋萩も読人しらず
  31. 199秋の夜は読人しらず
  32. 200君しのぶ読人しらず
  33. 201秋の野に読人しらず
  34. 202秋の野に読人しらず
  35. 203もみぢ葉の読人しらず
  36. 204蜩の読人しらず
  37. 205ひぐらしの読人しらず
  38. 206待つ人に在原元方
  39. 207秋風に紀友則
  40. 208我が門に読人しらず
  41. 209いと早も読人しらず
  42. 210春霞読人しらず
  43. 211夜を寒み読人しらず
  44. 212秋風に藤原菅根
  45. 213うきことを凡河内躬恒
  46. 214山里は壬生忠岑
  47. 215おくやまに読人しらず
  48. 216秋萩に読人しらず
  49. 217秋萩を読人しらず
  50. 218秋萩の読人しらず
  51. 219あき萩の凡河内躬恒
  52. 220秋萩の読人しらず
  53. 221なきわたる読人しらず
  54. 222萩のつゆ読人しらず
  55. 223をりてみば読人しらず
  56. 224萩が花読人しらず
  57. 225秋の野に文屋朝康
  58. 226名にめでて僧正遍昭
  59. 227女郞花布留今道
  60. 228秋の野に藤原敏行
  61. 229女郞花小野美材
  62. 230をみなへし藤原時平(左大臣)
  63. 231秋ならで藤原定方
  64. 232たがあきに紀貫之
  65. 233妻こふる凡河内躬恒
  66. 234女郞花凡河内躬恒
  67. 235人の見る壬生忠岑
  68. 236ひとりのみ壬生忠岑
  69. 237女郞花兼覧王
  70. 238花にあかで平貞文
  71. 239何人か藤原敏行
  72. 240やどりせし紀貫之
  73. 241ぬししらぬ素性法師
  74. 242今よりは平貞文
  75. 243秋の野の在原棟梁
  76. 244われのみや素性法師
  77. 245みどりなる読人しらず
  78. 246もも草の読人しらず
  79. 247月草に読人しらず
  80. 248里はあれて僧正遍昭

巻第五 秋歌下249〜313番(65首)

秋風と紅葉、菊、竜田川のもみじ葉を詠み、九月尽(秋の終わり)を惜しむ歌で閉じる。

歌の一覧
  1. 249吹くからに文屋康秀
  2. 250草も木も文屋康秀
  3. 251もみぢせぬ紀淑望
  4. 252霧たちて読人しらず
  5. 253神無月読人しらず
  6. 254ちはやぶる読人しらず
  7. 255おなじえを藤原勝臣
  8. 256秋風の紀貫之
  9. 257白露の藤原敏行
  10. 258あきの夜の壬生忠岑
  11. 259秋の露読人しらず
  12. 260しらつゆも紀貫之
  13. 261雨ふれど在原元方
  14. 262ちはやぶる紀貫之
  15. 263雨ふれば壬生忠岑
  16. 264散らねども読人しらず
  17. 265たがための紀友則
  18. 266秋霧は読人しらず
  19. 267さほ山の坂上是則
  20. 268うゑし植ゑば在原業平
  21. 269久かたの藤原敏行
  22. 270露ながら紀友則
  23. 271植ゑし時大江千里
  24. 272秋風の菅原道真
  25. 273ぬれてほす素性法師
  26. 274花見つつ紀友則
  27. 275ひともとと紀友則
  28. 276秋の菊紀貫之
  29. 277こころあてに凡河内躬恒
  30. 278いろかはる読人しらず
  31. 279秋をおきて平貞文
  32. 280咲きそめし紀貫之
  33. 281さほ山の読人しらず
  34. 282奥山の藤原関雄
  35. 283たつたがは読人しらず
  36. 284龍田川読人しらず
  37. 285戀しくば読人しらず
  38. 286秋風に読人しらず
  39. 287秋はきぬ読人しらず
  40. 288ふみわけて読人しらず
  41. 289秋の月読人しらず
  42. 290吹く風の読人しらず
  43. 291霜のたて藤原関雄
  44. 292わび人の僧正遍昭
  45. 293もみぢ葉の素性法師
  46. 294ちはやぶる在原業平
  47. 295我がきつる藤原敏行
  48. 296かみなびの壬生忠岑
  49. 297見るひとも紀貫之
  50. 298龍田姫兼覧王
  51. 299あきのやま紀貫之
  52. 300かみなびの清原深養父
  53. 301白波に藤原興風
  54. 302もみぢ葉の坂上是則
  55. 303山川に春道列樹
  56. 304風ふけば凡河内躬恒
  57. 305立ちとまり凡河内躬恒
  58. 306山田もる壬生忠岑
  59. 307ほにもいでぬ読人しらず
  60. 308刈れる田に読人しらず
  61. 309もみぢ葉は素性法師
  62. 310みやまより藤原興風
  63. 311年ごとに紀貫之
  64. 312ゆふづくよ紀貫之
  65. 313道しらば凡河内躬恒

巻第六 冬歌314〜342番(29首)

時雨と初雪、山里の冬、雪を花に見立てる歌が多く、年の暮れを嘆く歌で終わる。

歌の一覧
  1. 314たつた川読人しらず
  2. 315山里は源宗于
  3. 316おほぞらの読人しらず
  4. 317夕されば読人しらず
  5. 318今よりは読人しらず
  6. 319ふる雪は読人しらず
  7. 320この川に読人しらず
  8. 321ふるさとは読人しらず
  9. 322我が宿は読人しらず
  10. 323雪ふれば紀貫之
  11. 324白雪の紀秋岑
  12. 325みよしのの坂上是則
  13. 326浦ちかく藤原興風
  14. 327みよしのの壬生忠岑
  15. 328白雪の壬生忠岑
  16. 329雪ふりて凡河内躬恒
  17. 330冬ながら清原深養父
  18. 331冬ごもり紀貫之
  19. 332あさぼらけ坂上是則
  20. 333けぬがうへに読人しらず
  21. 334梅のはな読人しらず
  22. 335花の色は小野篁
  23. 336梅の香の紀貫之
  24. 337雪ふれば紀友則
  25. 338我がまたぬ凡河内躬恒
  26. 339あらたまの在原元方
  27. 340雪ふりて読人しらず
  28. 341昨日といひ春道列樹
  29. 342行く年の紀貫之

巻第七 賀歌343〜364番(22首)

長寿を祝う歌。四十・五十・七十の賀の屏風歌などを収め、「我が君は」の歌で始まる。

歌の一覧
  1. 343我が君は読人しらず
  2. 344わたつ海の読人しらず
  3. 345しほの山読人しらず
  4. 346我が齢読人しらず
  5. 347かくしつつ光孝天皇
  6. 348千早ぶる僧正遍昭
  7. 349櫻花在原業平
  8. 350龜のをの紀惟岳
  9. 351いたづらに藤原興風
  10. 352春くれば紀貫之
  11. 353古へに素性法師
  12. 354ふして思ひ素性法師
  13. 355鶴かめも在原滋春
  14. 356萬代を素性法師
  15. 357かすが野に素性法師
  16. 358やまたかみ凡河内躬恒
  17. 359めづらしき紀友則
  18. 360すみの江の凡河内躬恒
  19. 361千鳥鳴く壬生忠岑
  20. 362秋くれど坂上是則
  21. 363白雪の紀貫之
  22. 364みねたかき藤原因香

巻第八 離別歌365〜405番(41首)

地方へ赴任する人や旅立つ友との別れを惜しむ歌。餞別(むまのはなむけ)の席の歌が多い。

歌の一覧
  1. 365立ち別れ在原行平
  2. 366すがるなく読人しらず
  3. 367かぎりなき読人しらず
  4. 368たらちねの小野千古の母
  5. 369今日別れ紀利貞
  6. 370かへるやま紀利貞
  7. 371をしむから紀貫之
  8. 372別れては在原滋春
  9. 373思へども伊香子淳行
  10. 374あふさかの難波万雄
  11. 375から衣読人しらず
  12. 376朝なけに寵
  13. 377えぞ知らぬ読人しらず
  14. 378くもゐにも清原深養父
  15. 379しらくもの良岑秀崇
  16. 380白雲の紀貫之
  17. 381わかれてふ紀貫之
  18. 382歸山凡河内躬恒
  19. 383外にのみ凡河内躬恒
  20. 384おとはやま紀貫之
  21. 385もろともに藤原兼茂
  22. 386秋霧の平元規
  23. 387いのちだに白女
  24. 388人やりの源実
  25. 389慕はれて藤原兼茂
  26. 390かつ越えて紀貫之
  27. 391君が行く藤原兼輔
  28. 392夕暮の僧正遍昭
  29. 393わかれをば幽仙法師
  30. 394山風に僧正遍昭
  31. 395ことならば幽仙法師
  32. 396あかずして兼芸法師
  33. 397秋萩の紀貫之
  34. 398をしむらむ兼覧王
  35. 399別るれど凡河内躬恒
  36. 400あかずして読人しらず
  37. 401かぎりなく読人しらず
  38. 402かきくらし読人しらず
  39. 403しひて行く読人しらず
  40. 404むすぶ手の紀貫之
  41. 405下の帶の紀友則

巻第九 羇旅歌406〜421番(16首)

旅の途中の歌。安倍仲麿の「あまの原」、在原業平の東下りの歌などを収める。

歌の一覧
  1. 406あまの原安倍仲麿
  2. 407わたの原小野篁
  3. 408都いでて読人しらず
  4. 409ほのほのと読人しらず
  5. 410唐衣在原業平
  6. 411名にしおはば在原業平
  7. 412北へゆく読人しらず
  8. 413山かくす乙
  9. 414消えはつる凡河内躬恒
  10. 415糸による紀貫之
  11. 416夜をさむみ凡河内躬恒
  12. 417夕月夜藤原兼輔
  13. 418狩り暮し在原業平
  14. 419ひととせに紀有常
  15. 420このたびは菅原道真
  16. 421手向には素性法師

巻第十 物名422〜468番(47首)

題として与えられた物の名(鳥・花・地名など)を、歌の意味とは別に一首の中へ詠み込む言葉遊びの歌。

歌の一覧
  1. 422心から藤原敏行
  2. 423くべきほど藤原敏行
  3. 424波のうつ在原滋春
  4. 425袂より壬生忠岑
  5. 426あなうめに読人しらず
  6. 427かづけども紀貫之
  7. 428今幾日紀貫之
  8. 429あふからも清原深養父
  9. 430足引の小野滋蔭
  10. 431み吉野の紀友則
  11. 432秋はきぬ読人しらず
  12. 433かくばかり読人しらず
  13. 434人めゆゑ読人しらず
  14. 435散りぬれば僧正遍昭
  15. 436我はけさ紀貫之
  16. 437しら露を紀友則
  17. 438朝露を紀友則
  18. 439をぐら山紀貫之
  19. 440あきちかう紀友則
  20. 441ふりはへて読人しらず
  21. 442我が宿の紀友則
  22. 443ありと見て読人しらず
  23. 444うちつけに矢田部名実
  24. 445花の木に文屋康秀
  25. 446山高み紀利貞
  26. 447郭公平篤行
  27. 448空蟬の読人しらず
  28. 449うば玉の清原深養父
  29. 450花の色は高向利春
  30. 451命とて在原滋春
  31. 452さよふけて景式王
  32. 453煙たち素性法師
  33. 454いささめに紀乳母
  34. 455あぢきなし兵衛
  35. 456波のおとの安倍清行
  36. 457かぢにあたる兼覧王
  37. 458かの方に阿保経覧
  38. 459波の花伊勢
  39. 460うばたまの紀貫之
  40. 461あしがきの紀貫之
  41. 462なつぐさの壬生忠岑
  42. 463秋くれど源恵
  43. 464花每に読人しらず
  44. 465春がすみ在原滋春
  45. 466流れいづる都良香
  46. 467のちまきの大江千里
  47. 468はなのなか僧正聖宝

巻第十一 恋歌一469〜551番(83首)

恋の始まり、まだ逢わない人をひそかに思う「忍ぶ恋」の歌を集める。

歌の一覧
  1. 469郭公読人しらず
  2. 470音にのみ素性法師
  3. 471吉野川紀貫之
  4. 472白波の藤原勝臣
  5. 473音羽山在原元方
  6. 474立ちかへり在原元方
  7. 475世の中は紀貫之
  8. 476見ずもあらず在原業平
  9. 477知る知らぬ読人しらず
  10. 478春日野の壬生忠岑
  11. 479山櫻紀貫之
  12. 480たよりにも在原元方
  13. 481初雁の凡河内躬恒
  14. 482逢ふ事は紀貫之
  15. 483片糸を読人しらず
  16. 484ゆふぐれは読人しらず
  17. 485かりごもの読人しらず
  18. 486つれもなき読人しらず
  19. 487千早ぶる読人しらず
  20. 488わが戀は読人しらず
  21. 489駿河なる読人しらず
  22. 490夕づく夜読人しらず
  23. 491あしびきの読人しらず
  24. 492吉野川読人しらず
  25. 493瀧つ瀨の読人しらず
  26. 494山高み読人しらず
  27. 495思ひ出づる読人しらず
  28. 496人しれず読人しらず
  29. 497秋の野の読人しらず
  30. 498わがそのの読人しらず
  31. 499あしびきの読人しらず
  32. 500夏なれば読人しらず
  33. 501戀せじと読人しらず
  34. 502哀てふ読人しらず
  35. 503思ふには読人しらず
  36. 504我が戀は読人しらず
  37. 505あさぢふの読人しらず
  38. 506ひと知れぬ読人しらず
  39. 507思ふとも読人しらず
  40. 508いでわれを読人しらず
  41. 509伊勢の海に読人しらず
  42. 510いせの海の読人しらず
  43. 511淚川読人しらず
  44. 512種しあれば読人しらず
  45. 513朝な朝な読人しらず
  46. 514忘らるる読人しらず
  47. 515から衣読人しらず
  48. 516よひよひに読人しらず
  49. 517戀しきに読人しらず
  50. 518人の身も読人しらず
  51. 519忍ぶれば読人しらず
  52. 520來む世にも読人しらず
  53. 521つれもなき読人しらず
  54. 522ゆく水に読人しらず
  55. 523人を思ふ読人しらず
  56. 524おもひやる読人しらず
  57. 525夢のうちに読人しらず
  58. 526戀ひ死ねと読人しらず
  59. 527淚川読人しらず
  60. 528戀すれば読人しらず
  61. 529篝火に読人しらず
  62. 530篝火の読人しらず
  63. 531早き瀨に読人しらず
  64. 532おきべにも読人しらず
  65. 533蘆鴨の読人しらず
  66. 534人しれぬ読人しらず
  67. 535とぶ鳥の読人しらず
  68. 536逢坂の読人しらず
  69. 537あふさかの読人しらず
  70. 538浮草の読人しらず
  71. 539うちわびて読人しらず
  72. 540心がへ読人しらず
  73. 541よそにして読人しらず
  74. 542はるたてば読人しらず
  75. 543明けたてば読人しらず
  76. 544夏蟲の読人しらず
  77. 545夕ぐれは読人しらず
  78. 546いつとても読人しらず
  79. 547秋の田の読人しらず
  80. 548秋の田の読人しらず
  81. 549人めもる読人しらず
  82. 550あわ雪の読人しらず
  83. 551奥山の読人しらず

巻第十二 恋歌二552〜615番(64首)

小野小町の夢の歌に始まり、なお逢えない恋の苦しさを、夢や涙に託して詠む。

歌の一覧
  1. 552思ひつつ小野小町
  2. 553うたたねに小野小町
  3. 554いとせめて小野小町
  4. 555秋風の素性法師
  5. 556つつめども安倍清行
  6. 557おろかなる小野小町
  7. 558戀ひわびて藤原敏行
  8. 559住の江の藤原敏行
  9. 560我が戀は小野美材
  10. 561宵のまも紀友則
  11. 562夕されば紀友則
  12. 563笹の葉に紀友則
  13. 564我が宿の紀友則
  14. 565川の瀨に紀友則
  15. 566かきくらし壬生忠岑
  16. 567君こふる藤原興風
  17. 568死ぬる命藤原興風
  18. 569佗びぬれば藤原興風
  19. 570わりなくも読人しらず
  20. 571戀しきに読人しらず
  21. 572君こふる紀貫之
  22. 573よとともに紀貫之
  23. 574夢路にも紀貫之
  24. 575はかなくて素性法師
  25. 576いつはりの藤原忠房
  26. 577音になきて大江千里
  27. 578我がごとく藤原敏行
  28. 579さつきやま紀貫之
  29. 580秋霧の凡河内躬恒
  30. 581蟲のごと清原深養父
  31. 582秋なれば読人しらず
  32. 583秋の野に紀貫之
  33. 584ひとりして凡河内躬恒
  34. 585人をおもふ清原深養父
  35. 586秋風に壬生忠岑
  36. 587まこもかる紀貫之
  37. 588越えぬまは紀貫之
  38. 589露ならぬ紀貫之
  39. 590わが戀に坂上是則
  40. 591冬川の宗岳大頼
  41. 592たきつ瀨に壬生忠岑
  42. 593よひよひに紀友則
  43. 594あづまぢの紀友則
  44. 595敷妙の紀友則
  45. 596年をへて紀友則
  46. 597我が戀は紀貫之
  47. 598くれなゐの紀貫之
  48. 599白玉と紀貫之
  49. 600夏蟲を凡河内躬恒
  50. 601風ふけば壬生忠岑
  51. 602月影に壬生忠岑
  52. 603戀ひ死なば清原深養父
  53. 604津の國の紀貫之
  54. 605手もふれで紀貫之
  55. 606人しれぬ紀貫之
  56. 607言にいでて紀友則
  57. 608君をのみ凡河内躬恒
  58. 609命にも壬生忠岑
  59. 610梓弓春道列樹
  60. 611我が戀は凡河内躬恒
  61. 612われのみぞ凡河内躬恒
  62. 613今ははや清原深養父
  63. 614たのめつつ凡河内躬恒
  64. 615命やは紀友則

巻第十三 恋歌三616〜676番(61首)

逢瀬とその翌朝の別れ(後朝)、人に知られて立つ浮き名を詠む。

歌の一覧
  1. 616起きもせず在原業平
  2. 617つれづれの藤原敏行
  3. 618あさみこそ在原業平
  4. 619よるべなみ読人しらず
  5. 620徒に読人しらず
  6. 621逢はぬ夜の読人しらず
  7. 622秋の野に在原業平
  8. 623みるめなきが小野小町
  9. 624逢はずして源宗于
  10. 625有明の壬生忠岑
  11. 626逢ふ事の在原元方
  12. 627かねてより読人しらず
  13. 628みちのくに壬生忠岑
  14. 629あやなくて御春有助
  15. 630人はいさ在原元方
  16. 631こりずまに読人しらず
  17. 632人しれぬ在原業平
  18. 633忍ぶれど紀貫之
  19. 634戀ひこひて読人しらず
  20. 635秋の夜も小野小町
  21. 636長しとも凡河内躬恒
  22. 637しののめの読人しらず
  23. 638明けぬとて藤原国経
  24. 639あけぬとて藤原敏行
  25. 640しののめの寵
  26. 641ほととぎす読人しらず
  27. 642玉くしげ読人しらず
  28. 643今朝はしも大江千里
  29. 644ねぬる夜の在原業平
  30. 645君やこし読人しらず
  31. 646かきくらす在原業平
  32. 647むば玉の読人しらず
  33. 648さ夜更けて読人しらず
  34. 649君が名も読人しらず
  35. 650名取川読人しらず
  36. 651吉野川読人しらず
  37. 652戀しくば読人しらず
  38. 653花薄小野春風
  39. 654思ふどち読人しらず
  40. 655泣きこふる橘清樹
  41. 656現には小野小町
  42. 657限なき小野小町
  43. 658夢路には小野小町
  44. 659思へども読人しらず
  45. 660たきつせの読人しらず
  46. 661くれなゐの紀友則
  47. 662冬の池に凡河内躬恒
  48. 663笹の葉に凡河内躬恒
  49. 664山しなの読人しらず
  50. 665滿つ汐の清原深養父
  51. 666白川の平貞文
  52. 667したにのみ紀友則
  53. 668我が戀を紀友則
  54. 669大方は読人しらず
  55. 670枕より平貞文
  56. 671風ふけば読人しらず
  57. 672池にすむ読人しらず
  58. 673あふことは読人しらず
  59. 674村鳥の読人しらず
  60. 675君により読人しらず
  61. 676知るといへば伊勢

巻第十四 恋歌四677〜746番(70首)

逢ったのちの恋。相手の心変わりへの不安や、離れてゆく人を恨む歌が増える。

歌の一覧
  1. 677みちのくの読人しらず
  2. 678あひみずば読人しらず
  3. 679いそのかみ紀貫之
  4. 680君といへば藤原忠行
  5. 681夢にだに伊勢
  6. 682石間ゆく読人しらず
  7. 683伊勢の蜑の読人しらず
  8. 684春霞紀友則
  9. 685心をぞ清原深養父
  10. 686かれはてむ凡河内躬恒
  11. 687あすか川読人しらず
  12. 688思ふてふ読人しらず
  13. 689さむしろに読人しらず
  14. 690君やこむ読人しらず
  15. 691今こむと素性法師
  16. 692月夜よし読人しらず
  17. 693君こずば読人しらず
  18. 694宮城野の読人しらず
  19. 695あな戀し読人しらず
  20. 696津の國の読人しらず
  21. 697敷嶋の紀貫之
  22. 698戀しとは清原深養父
  23. 699みよしのの読人しらず
  24. 700かく戀ひむ読人しらず
  25. 701天の原読人しらず
  26. 702梓弓読人しらず
  27. 703夏引の読人しらず
  28. 704里人の読人しらず
  29. 705數々に在原業平
  30. 706大幣の読人しらず
  31. 707大幣と在原業平
  32. 708須磨のあまの読人しらず
  33. 709玉かづら読人しらず
  34. 710誰が里に読人しらず
  35. 711いで人は読人しらず
  36. 712僞の読人しらず
  37. 713いつはりと読人しらず
  38. 714あき風に素性法師
  39. 715蟬のこゑ紀友則
  40. 716空蟬の読人しらず
  41. 717あかでこそ読人しらず
  42. 718忘れなむと読人しらず
  43. 719わすれなむ読人しらず
  44. 720絕えずゆく読人しらず
  45. 721淀川の読人しらず
  46. 722そこひなき素性法師
  47. 723くれなゐの読人しらず
  48. 724陸奥の源融(河原左大臣)
  49. 725思ふより読人しらず
  50. 726ちぢの色に読人しらず
  51. 727蜑の住む小野小町
  52. 728曇日の下野雄宗
  53. 729色もなき紀貫之
  54. 730珍らしき読人しらず
  55. 731陽炎の読人しらず
  56. 732堀江こぐ読人しらず
  57. 733わたつ海と伊勢
  58. 734いにしへに紀貫之
  59. 735思ひ出でて大伴黒主
  60. 736たのめこし藤原因香
  61. 737今はとて源能有(近院右大臣)
  62. 738玉ほこの藤原因香
  63. 739待てといはば読人しらず
  64. 740逢坂の閑院
  65. 741故郷に伊勢
  66. 742山がつの寵
  67. 743大空は酒井人真
  68. 744逢ふまでの読人しらず
  69. 745逢ふまでの藤原興風
  70. 746形見こそ読人しらず

巻第十五 恋歌五747〜828番(82首)

業平の「月やあらぬ」に始まり、来なくなった人を待ち、恋の終わりを嘆く歌で閉じる。

歌の一覧
  1. 747月やあらぬ在原業平
  2. 748花薄藤原仲平
  3. 749よそにのみ藤原兼輔
  4. 750わがごとく凡河内躬恒
  5. 751久方の在原元方
  6. 752見てもまた読人しらず
  7. 753雲もなく紀友則
  8. 754花がたみ読人しらず
  9. 755うきめのみ読人しらず
  10. 756逢ひにあひて伊勢
  11. 757秋ならで読人しらず
  12. 758須磨の蜑の読人しらず
  13. 759山城の読人しらず
  14. 760逢ひみねば読人しらず
  15. 761曉の読人しらず
  16. 762たまかづら読人しらず
  17. 763わが袖に読人しらず
  18. 764山の井の読人しらず
  19. 765忘れ草読人しらず
  20. 766こふれども読人しらず
  21. 767夢にだに読人しらず
  22. 768もろこしも兼芸法師
  23. 769獨のみ貞登
  24. 770我が宿は僧正遍昭
  25. 771今こむと僧正遍昭
  26. 772こめやとは読人しらず
  27. 773今しはと読人しらず
  28. 774今はこじと読人しらず
  29. 775月夜には読人しらず
  30. 776植ゑていにし読人しらず
  31. 777こぬ人を読人しらず
  32. 778久しくも読人しらず
  33. 779住の江の兼覧王
  34. 780三輪の山伊勢
  35. 781吹きまよふ常康親王
  36. 782今はとて小野小町
  37. 783人を思ふ小野貞樹
  38. 784天雲の紀有常の娘
  39. 785ゆきかへり在原業平
  40. 786唐衣景式王
  41. 787秋風は紀友則
  42. 788つれもなく源宗于
  43. 789しでの山兵衛
  44. 790時すぎて小町が姉
  45. 791冬枯の伊勢
  46. 792水の沫の紀友則
  47. 793水無瀬川読人しらず
  48. 794よしの川凡河内躬恒
  49. 795世の中の読人しらず
  50. 796心こそ読人しらず
  51. 797色みえで小野小町
  52. 798われのみや読人しらず
  53. 799思ふとも素性法師
  54. 800今はとて読人しらず
  55. 801忘れ草源宗于
  56. 802わすれぐさ素性法師
  57. 803秋の田の素性法師
  58. 804初雁の紀貫之
  59. 805あはれとも読人しらず
  60. 806身を憂しと読人しらず
  61. 807蜑のかる藤原直子(典侍)
  62. 808あひみぬも因幡
  63. 809つれなきを菅野忠臣
  64. 810人知れず伊勢
  65. 811それをだに読人しらず
  66. 812逢ふ事の読人しらず
  67. 813佗びはつる読人しらず
  68. 814うらみても藤原興風
  69. 815夕されば読人しらず
  70. 816わたつみの読人しらず
  71. 817あら小田を読人しらず
  72. 818ありそ海の読人しらず
  73. 819蘆べより読人しらず
  74. 820しぐれつつ読人しらず
  75. 821あき風の読人しらず
  76. 822秋風に小野小町
  77. 823秋風の平貞文
  78. 824秋といへば読人しらず
  79. 825忘らるる読人しらず
  80. 826逢ふ事を坂上是則
  81. 827うきながら紀友則
  82. 828流れては読人しらず

巻第十六 哀傷歌829〜862番(34首)

人の死を悼む歌と、自らの死を前にした辞世の歌を収める。

歌の一覧
  1. 829泣くなみだ小野篁
  2. 830血の淚素性法師
  3. 831うつせみは僧都勝延
  4. 832深草の上野岑雄
  5. 833寢ても見ゆ紀友則
  6. 834夢とこそ紀貫之
  7. 835ぬるが内に壬生忠岑
  8. 836瀨をせけば壬生忠岑
  9. 837さきだたぬ閑院
  10. 838明日知らぬ紀貫之
  11. 839時しもあれ壬生忠岑
  12. 840神無月凡河内躬恒
  13. 841ふぢごろも壬生忠岑
  14. 842朝露の紀貫之
  15. 843すみぞめの壬生忠岑
  16. 844あしびきの読人しらず
  17. 845水の面に小野篁
  18. 846草深き文屋康秀
  19. 847みな人は僧正遍昭
  20. 848うちつけに源能有(近院右大臣)
  21. 849郭公紀貫之
  22. 850花よりも紀茂行
  23. 851色も香も紀貫之
  24. 852君まさで紀貫之
  25. 853君が植ゑし御春有助
  26. 854ことならば紀友則
  27. 855なき人の読人しらず
  28. 856誰みよと読人しらず
  29. 857かずかずに閑院の五の皇女
  30. 858聲をだに読人しらず
  31. 859もみぢ葉を大江千里
  32. 860露をなど藤原惟幹
  33. 861終に行く在原業平
  34. 862かりそめの在原滋春

巻第十七 雑歌上863〜932番(70首)

四季・恋に入らない歌。宴・月・老い・長寿・旅先の景などを詠み、祝いや感慨の歌が多い。

歌の一覧
  1. 863わがうへに読人しらず
  2. 864思ふどち読人しらず
  3. 865うれしきを読人しらず
  4. 866かぎりなき読人しらず
  5. 867紫の読人しらず
  6. 868紫の在原業平
  7. 869色なしと源能有(近院右大臣)
  8. 870日の光布留今道
  9. 871おほはらや在原業平
  10. 872あまつ風僧正遍昭
  11. 873ぬしや誰源融(河原左大臣)
  12. 874玉垂の壬生忠岑
  13. 875かたちこそ兼芸法師
  14. 876蟬の羽の紀友則
  15. 877遲く出づる読人しらず
  16. 878我が心読人しらず
  17. 879大方は在原業平
  18. 880かつ見れど紀貫之
  19. 881ふたつなき紀貫之
  20. 882あまのがは読人しらず
  21. 883あかずして読人しらず
  22. 884あかなくに在原業平
  23. 885おほぞらを尼敬信
  24. 886石の上読人しらず
  25. 887いにしへの読人しらず
  26. 888古の読人しらず
  27. 889今こそあれ読人しらず
  28. 890世の中に読人しらず
  29. 891笹の葉に読人しらず
  30. 892おほあらきの読人しらず
  31. 893數ふれば読人しらず
  32. 894おしてるや読人しらず
  33. 895老いらくの読人しらず
  34. 896さかさまに読人しらず
  35. 897とりとむる読人しらず
  36. 898留めあへず読人しらず
  37. 899鏡山読人しらず
  38. 900老いぬれば伊都内親王(業平の母)
  39. 901世の中に在原業平
  40. 902白雪の在原棟梁
  41. 903老いぬとて藤原敏行
  42. 904千早振読人しらず
  43. 905我が見ても読人しらず
  44. 906すみよしの読人しらず
  45. 907あづさゆみ読人しらず
  46. 908かくしつつ読人しらず
  47. 909たれをかも藤原興風
  48. 910わたつ海の読人しらず
  49. 911わたつみの読人しらず
  50. 912わたの原読人しらず
  51. 913なにはがた読人しらず
  52. 914君を思ひ藤原忠房
  53. 915沖つ波紀貫之
  54. 916難波潟紀貫之
  55. 917すみよしと壬生忠岑
  56. 918雨により紀貫之
  57. 919あしたづの紀貫之
  58. 920水の上に伊勢
  59. 921都まで真静法師
  60. 922こきちらす在原行平
  61. 923ぬき亂る在原業平
  62. 924誰が爲に承均法師
  63. 925きよたきの神退法師
  64. 926たちぬはぬ伊勢
  65. 927主なくて橘長盛
  66. 928落ちたぎつ壬生忠岑
  67. 929風ふけど凡河内躬恒
  68. 930おもひせく三条町(紀静子)
  69. 931咲きそめし紀貫之
  70. 932刈りてほす坂上是則

巻第十八 雑歌下933〜1000番(68首)

世の無常と憂さ、遁世、官職を離れた嘆き、山里の住まいなど、述懐の歌が中心になる。

歌の一覧
  1. 933世の中は読人しらず
  2. 934幾世しも読人しらず
  3. 935雁のくる読人しらず
  4. 936然りとて小野篁
  5. 937みやこびと小野貞樹
  6. 938佗びぬれば小野小町
  7. 939あはれてふ小野小町
  8. 940あはれてふ読人しらず
  9. 941世の中の読人しらず
  10. 942世の中は読人しらず
  11. 943世の中に読人しらず
  12. 944山里は読人しらず
  13. 945白雲の惟喬親王
  14. 946知りにけむ布留今道
  15. 947いづくにか素性法師
  16. 948世の中は読人しらず
  17. 949世の中を読人しらず
  18. 950み吉野の読人しらず
  19. 951世にふれば読人しらず
  20. 952いかならむ読人しらず
  21. 953足引の読人しらず
  22. 954世の中の読人しらず
  23. 955世のうきめ物部良名
  24. 956世をすてて凡河内躬恒
  25. 957今更に凡河内躬恒
  26. 958よにふれば読人しらず
  27. 959木にもあらず読人しらず
  28. 960わが身から読人しらず
  29. 961思ひきや小野篁
  30. 962わくらばに在原行平
  31. 963あまびこの小野春風
  32. 964憂世には平貞文
  33. 965ありはてぬ平貞文
  34. 966筑波嶺の宮道潔興
  35. 967光なき清原深養父
  36. 968ひさかたの伊勢
  37. 969今ぞ知る在原業平
  38. 970忘れては在原業平
  39. 971年をへて在原業平
  40. 972野とならば読人しらず
  41. 973我を君読人しらず
  42. 974難波潟読人しらず
  43. 975今さらに読人しらず
  44. 976水の面に凡河内躬恒
  45. 977身をすてて凡河内躬恒
  46. 978君がおもひ凡河内躬恒
  47. 979君をのみ宗岳大頼
  48. 980思ひやる紀貫之
  49. 981いざここに読人しらず
  50. 982我が庵は読人しらず
  51. 983我が庵は喜撰法師
  52. 984荒れにけり読人しらず
  53. 985佗人の僧正遍昭
  54. 986人ふるす二条
  55. 987世の中は読人しらず
  56. 988逢坂の読人しらず
  57. 989風の上に読人しらず
  58. 990飛鳥川伊勢
  59. 991故郷は紀友則
  60. 992あかざりし陸奥
  61. 993なよ竹の藤原忠房
  62. 994風ふけば読人しらず
  63. 995たがみそぎ読人しらず
  64. 996わすられむ読人しらず
  65. 997神無月文屋有季
  66. 998あしたづの大江千里
  67. 999人しれず藤原勝臣
  68. 1000山川の伊勢

巻第十九 雑体1001〜1068番(68首)

短歌でない歌体の歌(長歌・旋頭歌)と、滑稽な趣向の誹諧歌を集める。

歌の一覧

長歌(1001〜1006番)

  1. 1001逢ふことの読人しらず
  2. 1002ちはやぶる紀貫之
  3. 1003くれたけの壬生忠岑
  4. 1004君が世に壬生忠岑
  5. 1005ちはやぶる凡河内躬恒
  6. 1006おきつなみ伊勢

旋頭歌(1007〜1010番)

  1. 1007うち渡す読人しらず
  2. 1008春されば読人しらず
  3. 1009はつせ川読人しらず
  4. 1010君がさす紀貫之

誹諧歌(1011〜1068番)

  1. 1011梅の花読人しらず
  2. 1012やまぶきの素性法師
  3. 1013いくばくの藤原敏行
  4. 1014いつしかと藤原兼輔
  5. 1015睦言も凡河内躬恒
  6. 1016秋の野に僧正遍昭
  7. 1017秋くれば読人しらず
  8. 1018秋霧の読人しらず
  9. 1019花と見て読人しらず
  10. 1020秋かぜに在原棟梁
  11. 1021冬ながら清原深養父
  12. 1022石の上読人しらず
  13. 1023枕より読人しらず
  14. 1024戀しきが読人しらず
  15. 1025ありぬやと読人しらず
  16. 1026みみなしの読人しらず
  17. 1027足引の読人しらず
  18. 1028富士のねの紀乳母
  19. 1029逢ひ見まく紀有朋
  20. 1030人に逢はむ小野小町
  21. 1031春霞藤原興風
  22. 1032思へども読人しらず
  23. 1033春の野の平貞文
  24. 1034秋の野に紀淑人
  25. 1035蟬の羽の凡河内躬恒
  26. 1036隱沼の壬生忠岑
  27. 1037ことならば読人しらず
  28. 1038思ふてふ読人しらず
  29. 1039思へども読人しらず
  30. 1040われをのみ読人しらず
  31. 1041われを思ふ読人しらず
  32. 1042思ひけむ清原深養父
  33. 1043出でて行かむ読人しらず
  34. 1044くれなゐに読人しらず
  35. 1045厭はるる読人しらず
  36. 1046鶯の読人しらず
  37. 1047さかしらに読人しらず
  38. 1048逢ふ事の平中興
  39. 1049もろこしの藤原時平(左大臣)
  40. 1050くもはれぬ平中興
  41. 1051難波なる伊勢
  42. 1052まめなれど読人しらず
  43. 1053何かその藤原興風
  44. 1054外ながらくそ
  45. 1055ねぎごとを讃岐
  46. 1056なげきこる大輔
  47. 1057なげきをば読人しらず
  48. 1058人戀ふる読人しらず
  49. 1059宵の間に読人しらず
  50. 1060そへにとて読人しらず
  51. 1061世の中の読人しらず
  52. 1062世の中は在原元方
  53. 1063何をして読人しらず
  54. 1064身は捨てつ藤原興風
  55. 1065白雪の大江千里
  56. 1066梅の花読人しらず
  57. 1067佗びしらに凡河内躬恒
  58. 1068世を厭ひ読人しらず

巻第二十 大歌所御歌1069〜1100番(32首)

宮中の儀式で歌われた大歌所の歌、神楽の歌(神あそびの歌)、東国の風俗歌(東歌)を収める。

歌の一覧

大歌所御歌(1069〜1073番)

  1. 1069あたらしき読人しらず
  2. 1070しもとゆふ読人しらず
  3. 1071近江より読人しらず
  4. 1072水ぐきの読人しらず
  5. 1073しはつ山読人しらず

神あそびの歌(1074〜1086番)

  1. 1074神垣の読人しらず
  2. 1075霜やたび読人しらず
  3. 1076まきもくの読人しらず
  4. 1077みやまには読人しらず
  5. 1078陸奥の読人しらず
  6. 1079我が門の読人しらず
  7. 1080ささのくま読人しらず
  8. 1081あをやぎを読人しらず
  9. 1082まがねふく読人しらず
  10. 1083美作や読人しらず
  11. 1084みののくに読人しらず
  12. 1085君が代は読人しらず
  13. 1086近江のや大伴黒主

東歌(1087〜1100番)

  1. 1087あぶくまに読人しらず
  2. 1088みちのくは読人しらず
  3. 1089わがせこを読人しらず
  4. 1090をぐろ崎読人しらず
  5. 1091みさぶらひ読人しらず
  6. 1092最上川読人しらず
  7. 1093君をおきて読人しらず
  8. 1094こよろぎの読人しらず
  9. 1095筑波根の読人しらず
  10. 1096筑波根の読人しらず
  11. 1097かひがねを読人しらず
  12. 1098甲斐が根を読人しらず
  13. 1099をふの浦に読人しらず
  14. 1100ちはやぶる藤原敏行

墨滅歌 墨滅歌1101〜1111番(11首)

貫之の自筆本で墨で消された(見せ消ちにされた)歌を、藤原定家が巻末に書き出したもの。どの巻のどの歌の後にあったかの注記が付く。

歌の一覧
  1. 1101杣人は紀貫之
  2. 1102かけりても藤原勝臣
  3. 1103こし時と紀貫之
  4. 1104おきのゐて小野小町
  5. 1105うきめをばあやもち
  6. 1106けふひとを読人しらず
  7. 1107わぎもこに読人しらず
  8. 1108犬がみの読人しらず
  9. 1109やましなの采女
  10. 1110わがせこが衣通姫
  11. 1111道しらば紀貫之

このページの本文について

本文は、国立国会図書館デジタルコレクションで公開されている有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』(塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年)を底本としました。同書は、正保四年(1647)刊の『八代集』を底本に、北村季吟の『八代集抄』や香川景樹の『古今和歌集正義』などを参照して校訂した本文です。仮名序と真名序も同書によります。

国立国会図書館のOCRテキストを下書きにして、全頁を画像と照合して翻刻しました。底本の表記(旧字体・歴史的仮名遣い)はそのまま残し、本文の脇の小字の異本注記(「…イ」)は翻刻に入れていません。「ふりがな」の読みと「現代仮名遣い」は当サイトで付けたものです。真名序は返り点を省いた原文(漢文)を載せ、訓み下しは当サイトによります。

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