古今和歌集 巻第十一 恋歌一 551番
奥山の
奥山の菅の根を押し伏せて降る雪のように、消えてしまう(死んでしまう)と言おうか。恋の思いが激しいので。

現代語訳
奥山の菅の根を押し伏せて降る雪のように、消えてしまう(死んでしまう)と言おうか。恋の思いが激しいので。
意訳
雪の重みで消え入りそうな菅の根のように、激しい恋に身も消え入りそうだ。
語釈・文法注
- しのぎ
- 押し伏せて。
- けぬ
- 消える、死ぬ。
和歌
- 作者
- 読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第十一・恋歌一・551番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。
修辞
- 序詞
- 上三句が「消ぬ」を導く。
解説
恋歌一の最後の歌。墨滅歌の注記(1106番)は、この歌の後にあったとする。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、99頁(コマ63)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日