古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十 物名 437番

しら露を

紀友則(きのとものり)

白露を玉に貫こうとしてか、蜘蛛が、花にも葉にも、糸をすっかり張りめぐらしている。

「しら露を」の歌をもとにした情景。白露を玉に貫こうとしてか、蜘蛛が、花にも葉にも、糸をすっかり張りめぐらしている。
「しら露を」の歌をもとにした情景。白露を玉に貫こうとしてか、蜘蛛が、花にも葉にも、糸をすっかり張りめぐらしている。
作者
友則(紀友則)
  1. 1をみなへしをみなへしおみなえし詞書
  2. 2しらしらしら露つゆ露つゆつゆををを初句
  3. 3玉たま玉たまたまにぬくとやにぬくとやにぬくとや二句
  4. 4ささがにのささがにのささがにの三句
  5. 5花はな花はなはなにもにもにも葉は葉ははにもにもにも四句
  6. 6糸いと糸いといとをををみなへしみなへしみなえし結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕をみなへし。

白露を玉に貫こうとしてか、蜘蛛が、花にも葉にも、糸をすっかり張りめぐらしている。

意訳

「糸を皆へし」に「をみなへし」を詠みこむ。

語釈・文法注

ささがに
蜘蛛。
みなへし
すべて張った。

和歌

作者
紀友則(きのとものり) ?–905?
『古今和歌集』の撰者の一人で、紀貫之の従兄。大内記などを務めたが、集の完成を待たずに亡くなり、巻第十六に貫之・壬生忠岑の哀悼の歌がある。のびやかで格調のある歌風で知られる。三十六歌仙の一人。
出典
『古今和歌集』巻第十・物名・437番
歌体
短歌
状況
詞書「をみなへし」(をみなへし)。

修辞

物名
「をみなへし」。

解説

紀友則の歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、84頁(コマ55)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日