古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十一 恋歌一 496番

人しれず

読人しらず(よみびとしらず)

人に知られずに思っているのは苦しい。紅花のように、いっそ顔色に出してしまおう。

「人しれず」の歌をもとにした情景。人に知られずに思っているのは苦しい。紅花のように、いっそ顔色に出してしまおう。
「人しれず」の歌をもとにした情景。人に知られずに思っているのは苦しい。紅花のように、いっそ顔色に出してしまおう。
詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1人ひと人ひとひとしれずしれずしれず初句
  2. 2思おも思おもおもへばくるしへばくるしえばくるし二句
  3. 3くれなゐのくれなゐのくれないの三句
  4. 4すゑつむすゑつむすえつむ花はな花はなはなののの四句
  5. 5色いろ色いろいろにいでなむにいでなむにいでなむ結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

人に知られずに思っているのは苦しい。紅花のように、いっそ顔色に出してしまおう。

意訳

隠して思うのは苦しいので、紅花の鮮やかな色のように、思いを表に出してしまおう。

語釈・文法注

すゑつむ花
紅花。茎の末の花を摘んで染料にする。
色に出でなむ
顔色に出してしまおう。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。
出典
『古今和歌集』巻第十一・恋歌一・496番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

序詞
「くれなゐのすゑつむ花の」が「色」を導く。

解説

読人しらずの歌。

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出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、95頁(コマ61)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日