古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十一 恋歌一 495番

思ひ出づる

読人しらず(よみびとしらず)

思い出す時は、常磐山の岩つつじのように、口に出して言わないだけで、恋しくてたまらないのに。

「思ひ出づる」の歌をもとにした情景。思い出す時は、常磐山の岩つつじのように、口に出して言わないだけで、恋しくてたまらないのに。
「思ひ出づる」の歌をもとにした情景。思い出す時は、常磐山の岩つつじのように、口に出して言わないだけで、恋しくてたまらないのに。
詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1思おも思おもおもひひい出い出いいづるづるずる初句
  2. 2ときときときははわののの山やま山やまやまののの二句
  3. 3岩躑躅いはつつじ岩躑躅いはつつじいわつつじ三句
  4. 4いはねばこそあれいはねばこそあれいわねばこそあれ四句
  5. 5戀こひ戀こひこいしきしきしき物もの物ものものををを結句

引用の仕方

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現代語訳

思い出す時は、常磐山の岩つつじのように、口に出して言わないだけで、恋しくてたまらないのに。

意訳

岩つつじの「いは」から「言はねば」を導き、言葉にはしないが心の中では恋しくてたまらない、と詠む。

語釈・文法注

ときは
「時は」と「常磐」。
いはねばこそあれ
言わないだけのことで。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。
出典
『古今和歌集』巻第十一・恋歌一・495番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

序詞
上三句が「いはね」を導く。
掛詞
「ときは」。

解説

読人しらずの歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、95頁(コマ61)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日