古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十七 雑歌上 932番

刈りてほす

坂上是則(さかのうえのこれのり)

刈って干す山田の稲をしごき落とすように、涙をこぼして泣き続ける。秋がつらいので。

作者
坂上是則
  1. 1屏風びやうぶ屏風びやうぶびょうぶののの繪ゑ繪ゑえによみによみによみ合あは合あはあわせてかきけるせてかきけるせてかきける詞書
  2. 2刈か刈かかりてりてりてほすほすほす初句
  3. 3山田やまだ山田やまだやまだののの稻いね稻いねいねののの二句
  4. 4こきたれてこきたれてこきたれて三句
  5. 5なきこそなきこそなきこそ渡わた渡わたわたれれれ四句
  6. 6秋あき秋あきあきのののうければうければうければ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕屏風の絵に詠み合わせて書いた歌。

刈って干す山田の稲をしごき落とすように、涙をこぼして泣き続ける。秋がつらいので。

意訳

稲をしごく「こきたれ」から、涙をこぼして泣くさまを導く。

語釈・文法注

こきたれて
しごき落として、涙をこぼして。

和歌

作者
坂上是則(さかのうえのこれのり) 生没年未詳(九世紀末〜十世紀前半)
坂上田村麻呂の子孫。大和権少掾・加賀介などを務めた。蹴鞠の名手としても知られる。三十六歌仙の一人。
出典
『古今和歌集』巻第十七・雑歌上・932番
歌体
短歌
状況
詞書「屏風の繪によみ合せてかきける」(屏風の絵に詠み合わせて書いた歌)。

修辞

序詞
上二句が「こきたれ」を導く。

解説

坂上是則の屏風歌。雑歌上の最後の歌。

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出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、168頁(コマ97)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日