古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十六 哀傷歌 855番

なき人の

読人しらず(よみびとしらず)

亡き人の住まいに通うなら、ほととぎすよ、心にかけて声をあげて泣いてばかりいると伝えてほしい。

作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1題だい題だいだいしらずしらずしらず詞書
  2. 2なきなきなき人ひと人ひとひとののの初句
  3. 3やどにかよはばやどにかよはばやどにかよわば二句
  4. 4郭公ほととぎす郭公ほととぎすほととぎす三句
  5. 5かけてねにのみかけてねにのみかけてねにのみ四句
  6. 6なくとつげなむなくとつげなむなくとつげなむ結句

引用の仕方

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現代語訳

亡き人の住まいに通うなら、ほととぎすよ、心にかけて声をあげて泣いてばかりいると伝えてほしい。

意訳

あの世へ通うというほととぎすに、残された者の悲しみを伝えてほしいと頼む。

語釈・文法注

かけて
心にかけて。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。
出典
『古今和歌集』巻第十六・哀傷歌・855番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

読人しらずの歌。ほととぎすは冥土に通う鳥とされた。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、152頁(コマ89)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日