古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十四 恋歌四 681番

夢にだに

伊勢(いせ)

夢にさえ、あなたに見られるとは見せまい。毎朝、鏡に映る自分の姿を恥じる身なので。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
伊勢
  1. 1夢ゆめ夢ゆめゆめにだににだににだに初句
  2. 2見み見みみゆとゆとゆとはははみえじみえじみえじ二句
  3. 3朝あさ朝あさあさななな朝あさ朝あさあさななな三句
  4. 4我わ我わわががが面影おもかげ面影おもかげおもかげににに四句
  5. 5はははづるづるずる身み身みみなればなればなれば結句

引用の仕方

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現代語訳

夢にさえ、あなたに見られるとは見せまい。毎朝、鏡に映る自分の姿を恥じる身なので。

意訳

容色の衰えを恥じて、夢の中でさえ恋人に姿を見せたくない、という女心を詠む。

語釈・文法注

見ゆとは見えじ
見られるとは見せまい。
面影
鏡に映る姿。

和歌

作者
伊勢(いせ) 872?–938?
伊勢守藤原継蔭の娘。宇多天皇の中宮温子に仕え、宇多天皇の皇子を産んだ。のち敦慶親王との間に娘の中務(歌人)を産んだ。『古今和歌集』に女性歌人として最も多い歌が入る。三十六歌仙の一人。
出典
『古今和歌集』巻第十四・恋歌四・681番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

伊勢の歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、122頁(コマ74)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日