古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十九 雑体(誹諧歌) 1065番

白雪の

大江千里(おおえのちさと)

白雪とともに我が身は古びてしまったが、心は消えないものであった。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
千里(大江千里)
  1. 1白雪しらゆき白雪しらゆきしらゆきののの初句
  2. 2ともにともにともに我わ我わわががが身み身みみははは二句
  3. 3ふりぬれどふりぬれどふりぬれど三句
  4. 4心こころ心こころこころははは消き消ききえぬえぬえぬ四句
  5. 5物もの物ものものにぞありけるにぞありけるにぞありける結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

白雪とともに我が身は古びてしまったが、心は消えないものであった。

意訳

雪が「降る」と身が「古る」をかけ、老いても心は消えない、と詠む。

語釈・文法注

ふり
「降り」と「古り」。

和歌

作者
大江千里(おおえのちさと) 生没年未詳(九世紀後半〜十世紀初め)
参議大江音人の子。漢学に通じ、寛平六年(894)に、漢詩の句を題にして和歌を詠んだ『句題和歌(大江千里集)』を宇多天皇に献上した。
出典
『古今和歌集』巻第十九・雑体(誹諧歌)・1065番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

掛詞
「ふり」。

解説

大江千里の歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、198頁(コマ112)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日