古今和歌集 巻第十 物名 454番
いささめに
かりそめに時を待つ間に、日が過ぎてしまった。心ばえを人に見せながら。

現代語訳
〔詞書〕ささ、まつ、びは、ばせをば。
かりそめに時を待つ間に、日が過ぎてしまった。心ばえを人に見せながら。
意訳
「いささめ」に「ささ」、「時まつ」に「まつ」、「ひはへ」に「びは(枇杷)」、「心ばせをば」に「ばせをば(芭蕉葉)」を詠みこむ。
語釈・文法注
- いささめに
- かりそめに。
- 心ばせ
- 心づかい。
和歌
- 作者
- 紀乳母(きのめのと) 生没年未詳
陽成天皇の乳母を務めた紀全子のことかと考えられている。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第十・物名・454番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「ささまつびはばせをば」(ささ、まつ、びは、ばせをば)。
修辞
- 物名
- 「ささ」「まつ」「ひは」「はせをは」。
解説
紀乳母の歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、87頁(コマ57)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日