古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十七 雑歌上 887番

いにしへの

読人しらず(よみびとしらず)

昔からの野中の清水は、今はぬるくなってしまったけれど、もとの心を知る人は、それを汲む。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1いにしへのいにしへのいにしえの初句
  2. 2野中のなか野中のなかのなかのしみづのしみづのしみず二句
  3. 3ぬるけれどぬるけれどぬるけれど三句
  4. 4もとのもとのもとの心こころ心こころこころををを四句
  5. 5しるしるしる人ひと人ひとひとぞくむぞくむぞくむ結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

昔からの野中の清水は、今はぬるくなってしまったけれど、もとの心を知る人は、それを汲む。

意訳

昔のよさを知る人は、衰えた今でも変わらず心をかけてくれる、と詠む。

語釈・文法注

野中の清水
播磨国の歌枕とも。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。
出典
『古今和歌集』巻第十七・雑歌上・887番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

読人しらずの歌。仮名序にも引かれる。

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出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、160頁(コマ93)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日