古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十六 哀傷歌 849番

郭公

紀貫之(きのつらゆき)

ほととぎすが今朝鳴く声にはっとすると、あなたと死に別れたのと同じ時節であった。

作者
貫之(紀貫之)
  1. 1藤原ふぢはら藤原ふぢはらふじわらのたかつねののたかつねののたかつねの朝臣あそん朝臣あそんあそんののの身み身みみまかりてのまかりてのまかりての又また又またまたののの年とし年としとしののの夏なつ夏なつなつ郭公ほととぎす郭公ほととぎすほととぎすのなきけるのなきけるのなきけるををを聞き聞きききてよめるきてよめるきてよめる詞書
  2. 2郭公ほととぎす郭公ほととぎすほととぎす初句
  3. 3けさなくけさなくけさなく聲こゑ聲こゑこえににに二句
  4. 4おどろけばおどろけばおどろけば三句
  5. 5君きみ君きみきみにわかれしにわかれしにわかれし四句
  6. 6ときにぞありけるときにぞありけるときにぞありける結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕藤原高経朝臣が亡くなった翌年の夏、ほととぎすが鳴いたのを聞いて詠んだ歌。

ほととぎすが今朝鳴く声にはっとすると、あなたと死に別れたのと同じ時節であった。

意訳

ほととぎすの声で、一年前の死別の時を思い出す。

語釈・文法注

和歌

作者
紀貫之(きのつらゆき) 872?–945?
『古今和歌集』の撰者の中心で、仮名序を書いた。御書所預などを経て土佐守となり、任期を終えて帰京する旅を『土佐日記』に書いた。理知的で技巧に富む歌風で、『古今和歌集』に最も多い百首あまりが入る。三十六歌仙の一人。
出典
『古今和歌集』巻第十六・哀傷歌・849番
歌体
短歌
状況
詞書「藤原のたかつねの朝臣の身まかりての又の年の夏郭公のなきけるを聞きてよめる」(藤原高経朝臣が亡くなった翌年の夏、ほととぎすが鳴いたのを聞いて詠んだ歌)。

解説

紀貫之の歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、150頁(コマ88)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日