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枕草子
平安時代中期、清少納言が書いた随筆を、章段ごとに原文で読みます。
管理人より
「枕草子」は、「春はあけぼの」で始まる清少納言による随筆です。続いて、「夏はよる」「秋は夕暮」「冬はつとめて(早朝)」と感性豊かで才気あふれる文章が特徴となっています。
「にくきもの(腹立たしいもの)」の描写や容姿や仕草への容赦ない評価が「毒舌」と評されることもありますが、仕事仲間や中宮定子など親しい人たちの前では知的でユーモアがあり、社交的で明るい性格だったとされています。
随筆はおよそ300段(短いテキストの集まり)で構成されており、後世の研究者によって下記3つの章段に分類されています。
①類聚的章段(るいじゅうてきしょうだん / 物づくし)
「山は・・・」「川は・・・」や「・・・もの」といった共通のテーマに沿って、該当するものを列挙し、作者の主観や解説を添えた章段です。
②随想的章段(ずいそうてきしょうだん / 随筆的章段)
「春はあけぼの」など、季節の移り変わりに対する自然の美しさや、日常の出来事・人事についての率直な感想や考えをつづった章段です。
③日記的章段(にっきてきしょうだん / 回想的章段)
清少納言が一条天皇の中宮定子に仕えていたころの宮中生活や見聞、体験を回想して記録した章段です。
章段
- 第1段春は曙随想的
- 第2段ころは随想的
- 第3段三月三日随想的
- 第4段祭のころ随想的
- 第5段ことことなるもの類聚的
- 第6段思はむ子を随想的
- 第7段大進生昌が家に日記的
- 第8段姫宮の御かたのわらはべ日記的
- 第9段うへに侍ふ御猫日記的
- 第10段正月一日、三月三日は類聚的
- 第11段よろこび奏する随想的
- 第12段今内裏のひんがしをば日記的
- 第13段山は類聚的
- 第14段峰は類聚的
- 第15段原は類聚的
- 第16段市は類聚的
- 第17段淵は類聚的
- 第18段海は類聚的
- 第19段わたりは類聚的
- 第20段みさゝぎは類聚的
- 第21段家は類聚的
- 第22段清涼殿の丑寅の隅の日記的
- 第23段おひさきなく随想的
- 第24段すさまじきもの類聚的
- 第25段たゆまるゝもの類聚的
- 第26段人にあなづらるゝもの類聚的
- 第27段にくきもの類聚的
- 第28段小一条院をば日記的
- 第29段文ことばなめき人随想的
- 第30段心ときめきするもの類聚的
- 第31段すぎにしかたこひしきもの類聚的
- 第32段こゝろゆくもの類聚的
- 第33段びらうげは類聚的
- 第34段牛は類聚的
- 第35段馬は類聚的
- 第36段牛飼は類聚的
- 第37段雑色随身は類聚的
- 第38段小舎人は類聚的
- 第39段猫は類聚的
- 第40段説経師は随想的
- 第41段菩提といふ寺に日記的
- 第42段小白川といふ所は日記的
- 第43段七月ばかり随想的
- 第44段木の花は類聚的
- 第45段池は類聚的
- 第46段節は類聚的
- 第47段木は類聚的
- 第48段鳥は類聚的
- 第49段あてなるもの類聚的
- 第50段虫は類聚的
- 第51段七月ばかりに風のいたう吹き随想的
- 第52段にげなきもの類聚的
- 第53段細殿に人とあまた居て随想的
- 第54段主殿司こそ随想的
- 第55段職の御曹司の西面の日記的
- 第56段殿上の名対面こそ随想的
- 第57段若くてよろしき男の随想的
- 第58段若き人とちごは随想的
- 第59段人の家の前を渡るに随想的
- 第60段滝は類聚的
- 第61段川は類聚的
- 第62段橋は類聚的
- 第63段里は類聚的
- 第64段草は類聚的
- 第65段集は類聚的
- 第66段歌の題は類聚的
- 第67段草の花は類聚的
- 第68段おぼつかなきもの類聚的
- 第69段たとしへなきもの類聚的
- 第70段常磐木おほかる所に随想的
- 第71段忍びたる所にては随想的
- 第72段ありがたきもの類聚的
- 第73段内の局は随想的
- 第74段職の御曹司におはしますころ日記的
- 第75段あぢきなきもの類聚的
- 第76段いとほしげなきもの類聚的
- 第77段心地よげなるもの類聚的
- 第78段とりもてるもの類聚的
- 第79段御仏名のあした日記的
- 第80段頭中将のそぞろなるそらごとを聞きて日記的
- 第81段かへる年の二月廿五日に日記的
- 第82段里にまかでたるに日記的
- 第83段物のあはれ知らせ顔なるもの類聚的
- 第84段さてその左衛門の陣に日記的
- 第85段職の御曹司におはします頃、西の廂に日記的
- 第86段雪山の段(しはすの十余日のほどに)日記的
- 第87段めでたきもの類聚的
- 第88段なまめかしきもの類聚的
- 第89段宮の五節出させ給ふに日記的
- 第90段細太刀の平緒つけて随想的
- 第91段内裏は五節のほどこそ随想的
- 第92段無名といふ琵琶の御琴を日記的
- 第93段淑景舎などわたり給ひて日記的
- 第94段うへの御局のみすの前にて日記的
- 第95段御乳母の大輔の日記的
- 第96段ねたきもの類聚的
- 第97段かたはらいたきもの類聚的
- 第98段あさましきもの類聚的
- 第99段くちをしきもの類聚的
- 第100段五月の御精進のほど日記的
- 第101段庚申せさせ給ひて日記的
- 第102段御方々、君達、上人など日記的
- 第103段中納言殿まゐらせ給ひて日記的
- 第104段雨のうちはへ降るころ日記的
- 第105段作物所の別当するころ日記的
- 第106段淑景舎、春宮に参り給ふほどの事など日記的
- 第107段殿上より梅の花の日記的
- 第108段二月つごもり、風いたく吹きて日記的
- 第109段はるかなるもの類聚的
- 第110段雅平はいみじく人に笑はるる日記的
- 第111段関は類聚的
- 第112段森は類聚的
- 第113段卯月の晦日に日記的
- 第114段湯は類聚的
- 第115段常よりもことに聞こゆるもの類聚的
- 第116段絵にかきておとるもの類聚的
- 第117段かきまさりするもの類聚的
- 第118段あはれなるもの類聚的
- 第119段正月に寺にこもりたるは随想的
- 第120段心づきなきもの類聚的
- 第121段わびしげに見ゆるもの類聚的
- 第122段暑げなるもの類聚的
- 第123段恥づかしきもの類聚的
- 第124段無徳なるもの類聚的
- 第125段修法は随想的
- 第126段はしたなきもの類聚的
- 第127段関白殿、黒戸より出でさせ給ふとて日記的
- 第128段九月ばかり随想的
- 第129段七日の若菜を日記的
- 第130段二月、官の司に日記的
- 第131段などて官得はじめたる日記的
- 第132段故殿の御ために日記的
- 第133段頭弁の、職にまゐり給ひて日記的
- 第134段五月ばかり、月もなくいと暗きに日記的
- 第135段円融院の御果ての年日記的
- 第136段つれづれなるもの類聚的
- 第137段つれづれなぐさむるもの類聚的
- 第138段とりどころなきもの随想的
- 第139段なほ世にめでたきもの随想的
- 第140段八幡の臨時の祭の名残日記的
- 第141段故殿などおはしまさで日記的
- 第142段正月十日随想的
- 第143段清げなる男の随想的
- 第144段碁をやんごとなき人の打つとて随想的
- 第145段おそろしきもの類聚的
- 第146段きよしと見ゆるもの類聚的
- 第147段きたなげなるもの類聚的
- 第148段いやしげなるもの類聚的
- 第149段胸つぶるるもの類聚的
- 第150段うつくしきもの類聚的
- 第151段人ばへするもの類聚的
- 第152段名おそろしきもの類聚的
- 第153段見るにことなることなきものの文字に書きてことごとしきもの類聚的
- 第154段むつかしげなるもの類聚的
- 第155段えせものの所得るをりの事類聚的
- 第156段苦しげなるもの類聚的
- 第157段うらやましきもの類聚的
- 第158段とくゆかしきもの類聚的
- 第159段心もとなきもの類聚的
- 第160段故殿の御服の頃日記的
- 第161段宰相中将斉信、宣方の中将と日記的
- 第162段この三月三十日日記的
- 第163段されどなり給ひにしかば日記的
- 第164段内の御物忌なる日日記的
- 第165段弘徽殿とは日記的
- 第166段昔おぼえて不用なるもの類聚的
- 第167段たのもしげなきもの類聚的
- 第168段近うて遠きもの類聚的
- 第169段遠くて近きもの類聚的
- 第170段井は類聚的
- 第171段受領は類聚的
- 第172段やどりのつかさの権の守は類聚的
- 第173段大夫は類聚的
- 第174段六位の蔵人随想的
- 第175段宮仕へ人の里なども随想的
- 第176段雪のいと高くはあらで随想的
- 第177段村上の御時日記的
- 第178段御形の宣旨日記的
- 第179段宮に初めて参りたるころ日記的
- 第180段したり顔なるもの類聚的
- 第181段風は類聚的
- 第182段野分の又の日こそ随想的
- 第183段心にくきもの類聚的
- 第184段島は類聚的
- 第185段浜は類聚的
- 第186段浦は類聚的
- 第187段寺は類聚的
- 第188段経は類聚的
- 第189段文は類聚的
- 第190段仏は類聚的
- 第191段物語は類聚的
- 第192段野は類聚的
- 第193段陀羅尼は類聚的
- 第194段読経は類聚的
- 第195段遊びは類聚的
- 第196段舞は類聚的
- 第197段弾き物は類聚的
- 第198段調べは類聚的
- 第199段笛は類聚的
- 第200段見物は類聚的
- 第201段祭のかへさ随想的
- 第202段五月ばかり山里にありく随想的
- 第203段いみじう暑き頃随想的
- 第204段五日の菖蒲の随想的
- 第205段よくたきしめたる薫物の随想的
- 第206段月のいと明かきに随想的
- 第207段大きにてよきもの類聚的
- 第208段短くてありぬべきもの類聚的
- 第209段人の家につきづきしきもの類聚的
- 第210段物へ行く道に随想的
- 第211段細殿に便なき人なむ日記的
- 第212段三条の宮におはしますころ日記的
- 第213段十月十余日の月日記的
- 第214段成信の中将こそ日記的
- 第215段大蔵卿ばかり耳とき人なし日記的
- 第216段硯きたなげに随想的
- 第217段文こそなほめでたきものなれ随想的
- 第218段駅は類聚的
- 第219段岡は類聚的
- 第220段社は類聚的
- 第221段ふるものは類聚的
- 第222段日は類聚的
- 第223段月は類聚的
- 第224段星は類聚的
- 第225段雲は類聚的
- 第226段騒がしきもの類聚的
- 第227段ないがしろなるもの類聚的
- 第228段言葉なめげなるもの類聚的
- 第229段さかしきもの類聚的
- 第230段上達部は類聚的
- 第231段君達は類聚的
- 第232段法師は類聚的
- 第233段女は類聚的
- 第234段宮仕へ所は類聚的
- 第235段身をかへたらむ人などはかくやあらむと見ゆるもの類聚的
- 第236段雪高う降りて随想的
- 第237段細殿の遣戸を随想的
- 第238段ただ過ぎに過ぐるもの類聚的
- 第239段ことに人に知られぬもの類聚的
- 第240段五六月の夕方随想的
- 第241段賀茂へ詣づる道に随想的
- 第242段鶯に時鳥は劣れる随想的
- 第243段八月晦日方に日記的
- 第244段いみじく汚きもの類聚的
- 第245段せめて恐ろしきもの類聚的
- 第246段頼もしきもの類聚的
- 第247段いみじうしたてて婿取りたるに随想的
- 第248段世の中になほいと心憂きものは随想的
- 第249段よき人の御事はさらなり随想的
- 第250段男こそなほいとありがたく随想的
- 第251段よろづの事よりも情けある事は随想的
- 第252段人の上いふを腹立つ人こそ随想的
- 第253段人の顔にとりわきて随想的
- 第254段うれしきもの類聚的
- 第255段御前にて人々とも日記的
- 第256段関白殿、二月二十一日に日記的
- 第257段尊きもの類聚的
- 第258段歌は類聚的
- 第259段指貫は類聚的
- 第260段狩衣は類聚的
- 第261段単衣は類聚的
- 第262段わろきものは類聚的
- 第263段下襲は類聚的
- 第264段扇の骨は類聚的
- 第265段檜扇は類聚的
- 第266段神は類聚的
- 第267段崎は類聚的
- 第268段屋は類聚的
- 第269段時奏する随想的
- 第270段日のうらうらとある昼つかた随想的
- 第271段成信の中将は日記的
- 第272段月の明き見るばかり随想的
- 第273段常に文おこする人の随想的
- 第274段きらきらしきもの類聚的
- 第275段神のいたく鳴るをりに随想的
- 第276段坤元録の御屏風こそ随想的
- 第277段方違へなどして随想的
- 第278段雪のいと高う降りたるを日記的
- 第279段陰陽師のもとなる小童べこそ随想的
- 第280段三月ばかり物忌しにとて日記的
- 第281段その頃、また同じ物忌しに日記的
- 第282段清水に籠りたる頃日記的
- 第283段十二月二十四日随想的
- 第284段宮仕へする人々の出で集まりて随想的
- 第285段家広く清げにて随想的
- 第286段見ならひするもの類聚的
- 第287段うちとくまじきもの随想的
- 第288段右衛門の尉なりける者の日記的
- 第289段小野殿の母上こそは日記的
- 第290段業平が母の宮の随想的
- 第291段をかしと思ふ歌を随想的
- 第292段よろしき男を下衆女などの随想的
- 第293段大納言殿参り給ひて日記的
- 第294段僧都の君の御乳母のままと日記的
- 第295段男は女親亡くなりて随想的
- 第296段定澄僧都に袿なし随想的
- 第297段まことや、下野にくだると随想的
- 第298段ある女房の遠江守の子なる人を随想的
- 第299段便なき所にて随想的
- 第300段唐衣は類聚的
- 第301段裳は類聚的
- 第302段汗衫は類聚的
- 第303段織物は類聚的
- 第304段紋は類聚的
- 第305段夏薄物随想的
- 第306段病は類聚的
- 第307段心づきなきもの(二)類聚的
- 第308段宮仕へ人のもとに来などする男の随想的
- 第309段初瀬に詣でて随想的
- 第310段言ひにくきもの類聚的
- 第311段四位五位は冬随想的
- 第312段物語をもせよ随想的
- 第313段ある所に中の君とかや日記的
- 第314段女房のまゐりまかでするには随想的
- 第315段好き好きしくて一人住みする人の随想的
- 第316段清げなる若き人の随想的
- 第317段前の木立高う庭広き家の日記的
- 第318段清げなる童の髪長き随想的
- 第319段見苦しきもの類聚的
- 第320段跋文随想的
以降の段は準備中です。
このページの本文について
原文は、国立国会図書館デジタルコレクションで公開されている丸岡桂・松下大三郎編『国文大観』日記草子部(明治36年)所収の「枕草紙」を底本としています。江戸時代に広く読まれた北村季吟『枕草子春曙抄』の系統の本文で、現在の教科書や注釈書が多く用いる三巻本系の本文とは、字句や段の分け方・順序が異なる箇所があります。段の分け方と番号は、底本の改行と内容をもとに当サイトで付けたものです。
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