古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十四 恋歌四 687番

あすか川

読人しらず(よみびとしらず)

飛鳥川の淵が瀬に変わるような、移り変わりの激しい世の中であっても、思いはじめた人のことは忘れまい。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1あすかあすかあすか川がは川がはがわ初句
  2. 2淵ふち淵ふちふちははは瀨せ瀨せせになるになるになる二句
  3. 3世よ世よよなりともなりともなりとも三句
  4. 4思おも思おもおもひそめてむひそめてむいそめてむ四句
  5. 5人ひと人ひとひとはははわすれじわすれじわすれじ結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

飛鳥川の淵が瀬に変わるような、移り変わりの激しい世の中であっても、思いはじめた人のことは忘れまい。

意訳

世の中がどれほど変わっても、恋しい人への思いは変わらない、と誓う。

語釈・文法注

淵は瀬になる
飛鳥川の流れは変わりやすく、無常のたとえとされた。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。
出典
『古今和歌集』巻第十四・恋歌四・687番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

読人しらずの歌。

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出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、122頁(コマ74)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日