古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十四 恋歌四 695番

あな戀し

読人しらず(よみびとしらず)

ああ恋しい。今すぐにでも会いたい。山里の人の垣根に咲いている大和撫子を。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1あなあなあな戀こひ戀こひこいししし初句
  2. 2いまもいまもいまも見み見みみてしがてしがてしが二句
  3. 3山賤やまがつ山賤やまがつやまがつののの三句
  4. 4垣かき垣かきかきほにほにおに咲さ咲ささけるけるける四句
  5. 5やまとなでしこやまとなでしこやまとなでしこ結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

ああ恋しい。今すぐにでも会いたい。山里の人の垣根に咲いている大和撫子を。

意訳

撫子に恋しい人をたとえ、今すぐ会いたいと願う。

語釈・文法注

見てしが
見たいものだ。
山がつ
山里に住む身分の低い人。
やまとなでしこ
撫子。「撫でし子」をかける。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。
出典
『古今和歌集』巻第十四・恋歌四・695番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

読人しらずの歌。『源氏物語』帚木の巻にも引かれる。

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出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、124頁(コマ75)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日