古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十一 恋歌一 500番

夏なれば

読人しらず(よみびとしらず)

夏なので家でくすぶる蚊遣火のように、いつまで私は、心の中でひそかに燃え続けるのだろう。

「夏なれば」の歌をもとにした情景。夏なので家でくすぶる蚊遣火のように、いつまで私は、心の中でひそかに燃え続けるのだろう。
「夏なれば」の歌をもとにした情景。夏なので家でくすぶる蚊遣火のように、いつまで私は、心の中でひそかに燃え続けるのだろう。
詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1夏なつ夏なつなつなればなればなれば初句
  2. 2宿やど宿やどやどにににふすぶるふすぶるふすぶる二句
  3. 3蚊遣火かやりび蚊遣火かやりびかやりびののの三句
  4. 4いつまでわがいつまでわがいつまでわが身み身みみ四句
  5. 5下した下したしたもえにせむもえにせむもえにせむ結句

引用の仕方

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現代語訳

夏なので家でくすぶる蚊遣火のように、いつまで私は、心の中でひそかに燃え続けるのだろう。

意訳

炎を上げずにくすぶる蚊遣火のように、表に出せない恋心がいつまでも燃え続ける。

語釈・文法注

ふすぶる
くすぶる。
下燃え
表に出ずに燃えること。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。
出典
『古今和歌集』巻第十一・恋歌一・500番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

序詞
上三句が「下もえ」を導く。

解説

読人しらずの歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、95頁(コマ61)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日