古典ライブラリー

古今和歌集 巻第二 春歌下 69番

春がすみ

読人しらず(よみびとしらず)

春霞がたなびく山の桜の花は、散ろうとしているのか、色が変わってゆく。

「春がすみ」の歌をもとにした情景。春霞がたなびく山の桜の花は、散ろうとしているのか、色が変わってゆく。
「春がすみ」の歌をもとにした情景。春霞がたなびく山の桜の花は、散ろうとしているのか、色が変わってゆく。
作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1題だい題だいだいしらずしらずしらず詞書
  2. 2春はる春はるはるがすみがすみがすみ初句
  3. 3たなびくたなびくたなびく山やま山やまやまののの二句
  4. 4さくらさくらさくら花ばな花ばなばな三句
  5. 5うつろはむとやうつろはむとやうつろわむとや四句
  6. 6色いろ色いろいろかはりゆくかはりゆくかわりゆく結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

春霞がたなびく山の桜の花は、散ろうとしているのか、色が変わってゆく。

意訳

霞にかすむ山の桜の色が次第にあせていくのを見て、もう散ろうとしているのかと思う。花の盛りの終わりを予感する歌。

語釈・文法注

うつろはむとや
「うつろふ」は色があせる、散る。「や」は疑問。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。
出典
『古今和歌集』巻第二・春歌下・69番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

ここから花の散ることを惜しむ歌が続く。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、13頁(コマ20)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日