古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十六 哀傷歌 846番

草深き

文屋康秀(ふんやのやすひで)

草深い霞の谷に姿を隠して、照る日が暮れた(帝が崩御された)のは、今日ではなかったか。

作者
文屋康秀
  1. 1深草ふかくさ深草ふかくさふかくさののの帝みかど帝みかどみかどののの御國忌おほんこき御國忌おほんこきおおんこきののの日ひ日ひひよめるよめるよめる詞書
  2. 2草くさ草くさくさ深ふか深ふかふかききき初句
  3. 3霞かすみ霞かすみかすみののの谷たに谷たにたにににに二句
  4. 4かげかくしかげかくしかげかくし三句
  5. 5照て照ててるるる日ひ日ひひのくれしのくれしのくれし四句
  6. 6今日けふ今日けふきょうにやはあらぬにやはあらぬにやわあらぬ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕深草の帝(仁明天皇)の御国忌の日に詠んだ歌。

草深い霞の谷に姿を隠して、照る日が暮れた(帝が崩御された)のは、今日ではなかったか。

意訳

帝の命日に、照る日(帝)が深草の谷に隠れたことを思い、悲しむ。

語釈・文法注

御国忌
天皇の命日の法要。
照る日
帝のたとえ。

和歌

作者
文屋康秀(ふんやのやすひで) 生没年未詳(九世紀後半)
縫殿助・三河掾などを務めた下級官人。小野小町を三河への旅に誘ったという話が伝わる。仮名序は「詞たくみにてそのさま身におはず」と評する。六歌仙の一人。
出典
『古今和歌集』巻第十六・哀傷歌・846番
歌体
短歌
状況
詞書「深草の帝の御國忌の日よめる」(深草の帝(仁明天皇)の御国忌の日に詠んだ歌)。

解説

文屋康秀の歌。

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出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、149頁(コマ88)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日