古今和歌集 巻第十三 恋歌三 639番
あけぬとて
夜が明けたといって帰る道では、しごき落とすように、雨も涙も降り注いでびしょ濡れになる。

現代語訳
〔詞書〕寛平の御時、后の宮の歌合の歌。
夜が明けたといって帰る道では、しごき落とすように、雨も涙も降り注いでびしょ濡れになる。
意訳
後朝の帰り道、雨と涙で濡れそぼつ。
語釈・文法注
- こきたれて
- しごき落とすように激しく。
- ふりそぼち
- 降り濡れる。
和歌
- 作者
- 藤原敏行(ふじわらのとしゆき) ?–901?
藤原富士麻呂の子。蔵人頭・右兵衛督などを務めた。能書家としても名高く、神護寺の鐘の銘を書いたと伝える。妻は紀有常の娘で、業平とは相婿にあたる。三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第十三・恋歌三・639番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「寛平の御時きさいの宮の歌合の歌」(寛平の御時、后の宮の歌合の歌)。
解説
藤原敏行の歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、114頁(コマ70)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日