古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十八 雑歌下 964番

憂世には

平貞文(たいらのさだふん)

つらい世の中に門を閉ざしているとも見えないのに、どうして我が身は出かけにくいのだろう。

作者
平貞文
  1. 1つかさとけてつかさとけてつかさとけて侍はべ侍はべはべりけるりけるりける時とき時ときときよめるよめるよめる詞書
  2. 2憂世うきよ憂世うきようきよにににははは初句
  3. 3門かど門かどかどさせりともさせりともさせりとも二句
  4. 4見み見みみえなくにえなくにえなくに三句
  5. 5などかなどかなどか我わ我わわががが身み身みみののの四句
  6. 6出い出いいでがてにするでがてにするでがてにする結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕官職を解かれていた時に詠んだ歌。

つらい世の中に門を閉ざしているとも見えないのに、どうして我が身は出かけにくいのだろう。

意訳

職を失い、世間に出ていくのが気まずい心境を詠む。

語釈・文法注

門させり
門を閉ざしている。

和歌

作者
平貞文(たいらのさだふん) ?–923
桓武天皇の玄孫で、「平中(へいちゅう)」と呼ばれた。色好みとして知られ、『平中物語』の主人公とされる。寛平・延喜の歌合で活躍した。
出典
『古今和歌集』巻第十八・雑歌下・964番
歌体
短歌
状況
詞書「つかさとけて侍りける時よめる」(官職を解かれていた時に詠んだ歌)。

解説

平貞文の歌。

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出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、173頁(コマ100)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日