古典ライブラリー

古今和歌集 巻第八 離別歌 381番

わかれてふ

紀貫之(きのつらゆき)

別れというものは色でもないのに、どうして心に染みて、わびしいのだろう。

「わかれてふ」の歌をもとにした情景。別れというものは色でもないのに、どうして心に染みて、わびしいのだろう。
「わかれてふ」の歌をもとにした情景。別れというものは色でもないのに、どうして心に染みて、わびしいのだろう。
作者
貫之(紀貫之)
  1. 1人ひと人ひとひとををを別わか別わかわかれけるれけるれける時とき時ときときによめるによめるによめる詞書
  2. 2わかれてわかれてわかれちょふふう初句
  3. 3ことことことははは色いろ色いろいろにもにもにも二句
  4. 4あらなくにあらなくにあらなくに三句
  5. 5心こころ心こころこころにしみてにしみてにしみて四句
  6. 6佗わび佗わびわびしかるらむしかるらむしかるらむ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕人と別れた時に詠んだ歌。

別れというものは色でもないのに、どうして心に染みて、わびしいのだろう。

意訳

別れは色ではないのに、染料のように心に染みこんでつらい、と詠む。

語釈・文法注

別れてふ
別れというもの。
しみて
染みて。

和歌

作者
紀貫之(きのつらゆき) 872?–945?
『古今和歌集』の撰者の中心で、仮名序を書いた。御書所預などを経て土佐守となり、任期を終えて帰京する旅を『土佐日記』に書いた。理知的で技巧に富む歌風で、『古今和歌集』に最も多い百首あまりが入る。三十六歌仙の一人。
出典
『古今和歌集』巻第八・離別歌・381番
歌体
短歌
状況
詞書「人を別れける時によめる」(人と別れた時に詠んだ歌)。

修辞

縁語
「色」「しみ」。

解説

紀貫之の歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、70頁(コマ48)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日