古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十四 恋歌四 694番

宮城野の

読人しらず(よみびとしらず)

宮城野の根もとのまばらな小萩が、露が重いので吹き払う風を待つように、あなたを待っている。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1宮城野みやぎの宮城野みやぎのみやぎのののの初句
  2. 2もとあらのもとあらのもとあらの小萩こはぎ小萩こはぎこわぎ二句
  3. 3露つゆ露つゆつゆををを重おも重おもおもみみみ三句
  4. 4風かぜ風かぜかぜををを待ま待ままつごとつごとつごと四句
  5. 5君きみ君きみきみをををこそまてこそまてこそまて結句

引用の仕方

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現代語訳

宮城野の根もとのまばらな小萩が、露が重いので吹き払う風を待つように、あなたを待っている。

意訳

露の重みに耐える萩が風を待つように、恋人の訪れを待ちわびる。

語釈・文法注

宮城野
陸奥国の歌枕。萩の名所。
もとあら
根もとの葉がまばらなこと。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。
出典
『古今和歌集』巻第十四・恋歌四・694番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

比喩
萩に自分を重ねる。

解説

読人しらずの歌。

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出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、123頁(コマ75)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日