古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十五 恋歌五 771番

今こむと

僧正遍昭(そうじょうへんじょう)

「すぐにまた来る」と言って別れた朝から、思い暮らして、ひぐらしのように声をあげて泣いてばかりいる。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
僧正遍昭
  1. 1今いま今いまいまこむとこむとこむと初句
  2. 2いひていひていいて別わか別わかわかれしれしれし二句
  3. 3朝あした朝あしたあしたよりよりより三句
  4. 4おもひくらしのおもひくらしのおもいくらしの四句
  5. 5ねをのみぞなくねをのみぞなくねおのみぞなく結句

引用の仕方

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現代語訳

「すぐにまた来る」と言って別れた朝から、思い暮らして、ひぐらしのように声をあげて泣いてばかりいる。

意訳

「すぐ来る」と言った恋人を待ち続け、ひぐらしのように泣き暮らす。

語釈・文法注

くらし
「暮らし」と「ひぐらし」。

和歌

作者
僧正遍昭(そうじょうへんじょう) 816–890
桓武天皇の孫で、俗名は良岑宗貞(よしみねのむねさだ)。仁明天皇に仕えて蔵人頭となったが、天皇の崩御を機に出家し、のちに僧正となって元慶寺・花山寺を開いた。素性法師の父。六歌仙・三十六歌仙の一人。
出典
『古今和歌集』巻第十五・恋歌五・771番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

掛詞
「くらし」。

解説

僧正遍昭の歌。

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出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、136頁(コマ81)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日