古今和歌集 巻第十八 雑歌下 966番
筑波嶺の
筑波山の木の下ごとに立ち寄って身を寄せている。春の宮(東宮)のお陰を恋しく思いながら。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕親王の宮の帯刀であったのを、宮仕えをしないといって解任されていた時に詠んだ歌。
筑波山の木の下ごとに立ち寄って身を寄せている。春の宮(東宮)のお陰を恋しく思いながら。
意訳
解任された身で、元の主の恩恵を恋しく思う。
語釈・文法注
- 筑波嶺
- 常陸国の山。木陰(恩恵)の多い山として詠まれる。
- 春のみ山
- 東宮をたとえる。
和歌
- 作者
- 宮道潔興(みやじのきよき) 生没年未詳
春宮の帯刀を務めたことが巻第十八の詞書に見える。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第十八・雑歌下・966番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「みこの宮の帶刀に侍りけるを宮づかへつかうまつらずとて解けて侍りける時によめる」(親王の宮の帯刀であったのを、宮仕えをしないといって解任されていた時に詠んだ歌)。
修辞
- 寓意
- 山の陰に主の恩恵を重ねる。
解説
宮道潔興の歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、174頁(コマ100)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日