古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十四 恋歌四 740番

逢坂の

閑院(かんいん)

逢坂の木綿付鳥であったなら、あなたの行き来を泣きながらでも見られるのに。

作者
閑院
  1. 1中納言ちゆうなごん中納言ちゆうなごんちゆうなごん源みなもと源みなもとみなもとののの昇のぼる昇のぼるのぼるののの朝臣あそん朝臣あそんあそんののの近江あふみ近江あふみおうみののの介すけ介すけすけににに侍はべ侍はべはべりけるりけるりける時とき時ときときによみてやれりけるによみてやれりけるによみてやれりける詞書
  2. 2逢坂あふさか逢坂あふさかおうさかののの初句
  3. 3ゆふつけゆふつけゆうつけ鳥どり鳥どりどりににに二句
  4. 4あらばこそあらばこそあらばこそ三句
  5. 5君きみ君きみきみがゆききがゆききがゆききををを四句
  6. 6なくなくもなくなくもなくなくも見み見みみめめめ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕中納言源昇朝臣が近江介であった時に、詠んで贈った歌。

逢坂の木綿付鳥であったなら、あなたの行き来を泣きながらでも見られるのに。

意訳

近江へ下った恋人を思い、逢坂の関の鶏であれば、行き来する姿を見られるのに、と嘆く。

語釈・文法注

なくなく
泣きながら。鶏が「鳴く」をかける。

和歌

作者
閑院(かんいん) 生没年未詳
女性歌人。藤原基経に仕えた女房などとも考えられるが、詳しい経歴はわからない。
出典
『古今和歌集』巻第十四・恋歌四・740番
歌体
短歌
状況
詞書「中納言源の昇の朝臣の近江の介に侍りける時によみてやれりける」(中納言源昇朝臣が近江介であった時に、詠んで贈った歌)。

解説

閑院の歌。

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出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、130〜131頁(コマ78)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日