古今和歌集 巻第四 秋歌上 189番
いつはとは
物思いをするのはいつと季節を区別するわけではないけれど、秋の夜こそ、物思いの極みであることだ。

現代語訳
〔詞書〕是貞親王の家の歌合の歌。
物思いをするのはいつと季節を区別するわけではないけれど、秋の夜こそ、物思いの極みであることだ。
意訳
物思いはいつでもするが、秋の夜こそが最も深く物思いをする時だ、と秋の夜の情趣を詠む。
語釈・文法注
- 是貞のみこ
- 光孝天皇の皇子。この歌合は秋の歌の歌合で、古今集に多くの歌が採られている。
- わかねど
- 区別しないけれど。
和歌
- 作者
- 読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第四・秋歌上・189番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「これさだのみこの家の歌合の歌」(是貞親王の家の歌合の歌)。
解説
読人しらずの歌。「秋の夜」の物思いを総括するような歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、34頁(コマ30)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日