古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十三 恋歌三 661番

くれなゐの

紀友則(きのとものり)

紅の色のように表には出すまい。隠れ沼の水が下を通うように、心の中で通わせて、たとえ恋い死にしても。

「くれなゐの」の歌をもとにした情景。紅の色のように表には出すまい。隠れ沼の水が下を通うように、心の中で通わせて、たとえ恋い死にしても。
「くれなゐの」の歌をもとにした情景。紅の色のように表には出すまい。隠れ沼の水が下を通うように、心の中で通わせて、たとえ恋い死にしても。
作者
紀友則
  1. 1寛平くわんぴやう寛平くわんぴやうかんぴょうののの御時后おほんときのきさい御時后おほんときのきさいおおんときのきさいののの宮みや宮みやみやののの歌合うたあはせ歌合うたあはせうたあわせののの歌うた歌うたうた詞書
  2. 2くれなゐのくれなゐのくれないの初句
  3. 3色いろ色いろいろにににははは出い出いいでじでじでじ二句
  4. 4かくれぬのかくれぬのかくれぬの三句
  5. 5下した下したしたににに通かよ通かよかよひてひていて四句
  6. 6戀こひ戀こひこいははは死し死ししぬともぬともぬとも結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕寛平の御時、后の宮の歌合の歌。

紅の色のように表には出すまい。隠れ沼の水が下を通うように、心の中で通わせて、たとえ恋い死にしても。

意訳

表に出さず心の中で恋い続けよう、と忍ぶ恋を詠む。

語釈・文法注

かくれぬ
草に隠れて見えない沼。

和歌

作者
紀友則(きのとものり) ?–905?
『古今和歌集』の撰者の一人で、紀貫之の従兄。大内記などを務めたが、集の完成を待たずに亡くなり、巻第十六に貫之・壬生忠岑の哀悼の歌がある。のびやかで格調のある歌風で知られる。三十六歌仙の一人。
出典
『古今和歌集』巻第十三・恋歌三・661番
歌体
短歌
状況
詞書「寛平の御時后の宮の歌合の歌」(寛平の御時、后の宮の歌合の歌)。

解説

紀友則の歌。

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出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、117頁(コマ72)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日