古典ライブラリー

古今和歌集 巻第六 冬歌 336番

梅の香の

紀貫之(きのつらゆき)

梅の香が、降り積もった雪と見分けがつかなかったなら、誰がいちいち区別して折るだろうか。

「梅の香の」の歌をもとにした情景。梅の香が、降り積もった雪と見分けがつかなかったなら、誰がいちいち区別して折るだろうか。
「梅の香の」の歌をもとにした情景。梅の香が、降り積もった雪と見分けがつかなかったなら、誰がいちいち区別して折るだろうか。
作者
紀貫之
  1. 1雪ゆき雪ゆきゆきのののうちのうちのうちの梅うめ梅うめうめののの花はな花はなはなをををよめるよめるよめる詞書
  2. 2梅うめ梅うめうめののの香か香かかののの初句
  3. 3降ふ降ふふりおけるりおけるりおける雪ゆき雪ゆきゆきににに二句
  4. 4紛まが紛まがまがひせばひせばいせば三句
  5. 5誰たれ誰たれたれかことごとかことごとかことごと四句
  6. 6分わ分わわきてきてきて折を折をおらましらましらまし結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕雪の中の梅の花を詠んだ歌。

梅の香が、降り積もった雪と見分けがつかなかったなら、誰がいちいち区別して折るだろうか。

意訳

雪と梅は色では見分けにくいが、香があるので梅とわかる。香までまぎれたら、誰も折り分けられないだろう。

語釈・文法注

紛ひせば
まぎれたならば。
ことごと
いちいち。

和歌

作者
紀貫之(きのつらゆき) 872?–945?
『古今和歌集』の撰者の中心で、仮名序を書いた。御書所預などを経て土佐守となり、任期を終えて帰京する旅を『土佐日記』に書いた。理知的で技巧に富む歌風で、『古今和歌集』に最も多い百首あまりが入る。三十六歌仙の一人。
出典
『古今和歌集』巻第六・冬歌・336番
歌体
短歌
状況
詞書「雪のうちの梅の花をよめる」(雪の中の梅の花を詠んだ歌)。

修辞

反実仮想
「…せば…まし」。

解説

紀貫之の歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、60頁(コマ43)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日