古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十八 雑歌下 989番

風の上に

読人しらず(よみびとしらず)

風の上で居所の定まらない塵のような我が身は、行方もわからなくなってしまいそうだ。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1風かぜ風かぜかぜののの上うへ上うへうえににに初句
  2. 2ありかありかありか定さだ定さださだめぬめぬめぬ二句
  3. 3塵ちり塵ちりちりののの身み身みみははは三句
  4. 4行方ゆくへ行方ゆくへゆくえももも知し知ししらずらずらず四句
  5. 5なりぬべらなりなりぬべらなりなりぬべらなり結句

引用の仕方

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現代語訳

風の上で居所の定まらない塵のような我が身は、行方もわからなくなってしまいそうだ。

意訳

風に舞う塵のように、頼りない身の行く末を案じる。

語釈・文法注

ありか
居所。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。
出典
『古今和歌集』巻第十八・雑歌下・989番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

比喩
塵に我が身を重ねる。

解説

読人しらずの歌。

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出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、179頁(コマ103)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日