古今和歌集 巻第十八 雑歌下 998番
あしたづの
仲間に一羽だけ取り残されて鳴く鶴の声は、雲の上まで聞こえ続いてほしい。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕寛平の御時、歌を奉ったついでに奉った歌。
仲間に一羽だけ取り残されて鳴く鶴の声は、雲の上まで聞こえ続いてほしい。
意訳
昇進に遅れた自分の嘆きが、宮中(雲の上)まで届いてほしいと訴える。
語釈・文法注
- 雲の上
- 宮中。
和歌
- 作者
- 大江千里(おおえのちさと) 生没年未詳(九世紀後半〜十世紀初め)
参議大江音人の子。漢学に通じ、寛平六年(894)に、漢詩の句を題にして和歌を詠んだ『句題和歌(大江千里集)』を宇多天皇に献上した。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第十八・雑歌下・998番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「寛平の御時歌奉りけるついでに奉りける」(寛平の御時、歌を奉ったついでに奉った歌)。
修辞
- 寓意
- 鶴に自分を重ねる。
解説
大江千里の歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、182頁(コマ104)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日