古今和歌集 巻第五 秋歌下 281番
さほ山の
佐保山の柞のもみじが散ってしまいそうなので、夜までも見よと照らしている月の光よ。

現代語訳
佐保山の柞のもみじが散ってしまいそうなので、夜までも見よと照らしている月の光よ。
意訳
散り際の紅葉を惜しむ人のために、月までが夜も見られるように照らしてくれる。
語釈・文法注
- 散りぬべみ
- 散ってしまいそうなので。
- 夜さへ
- 夜までも。
和歌
- 作者
- 読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第五・秋歌下・281番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。
修辞
- 擬人法
- 月の光に人を思う心を見る。
解説
読人しらずの歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、50頁(コマ38)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日