古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十八 雑歌下 990番

飛鳥川

伊勢(いせ)

飛鳥川の淵でもない私の家も、瀬に変わるように、銭に変わっていくものであった。

作者
伊勢
  1. 1家いへ家いへいえをををうりてよめるうりてよめるうりてよめる詞書
  2. 2飛鳥川あすかがは飛鳥川あすかがはあすかがわ初句
  3. 3ふちにもあらぬふちにもあらぬふちにもあらぬ二句
  4. 4わがわがわが宿やど宿やどやどももも三句
  5. 5せにせにせに變かは變かはかわりゆくりゆくりゆく四句
  6. 6物もの物ものものにぞありけるにぞありけるにぞありける結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕家を売って詠んだ歌。

飛鳥川の淵でもない私の家も、瀬に変わるように、銭に変わっていくものであった。

意訳

家を売ったことを、飛鳥川の淵が瀬になる無常にかけて詠む。

語釈・文法注

せ
「瀬」と「銭」。

和歌

作者
伊勢(いせ) 872?–938?
伊勢守藤原継蔭の娘。宇多天皇の中宮温子に仕え、宇多天皇の皇子を産んだ。のち敦慶親王との間に娘の中務(歌人)を産んだ。『古今和歌集』に女性歌人として最も多い歌が入る。三十六歌仙の一人。
出典
『古今和歌集』巻第十八・雑歌下・990番
歌体
短歌
状況
詞書「家をうりてよめる」(家を売って詠んだ歌)。

修辞

掛詞
「せ」。

解説

伊勢の歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、179頁(コマ103)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日