古今和歌集 巻第四 秋歌上 187番
物ごとに
何につけても秋は悲しい。木々が紅葉しながら移ろっていくのを、最後の姿だと思うので。

現代語訳
何につけても秋は悲しい。木々が紅葉しながら移ろっていくのを、最後の姿だと思うので。
意訳
紅葉は木々の美しさの極みだが、それは散る前の最後の姿でもある。そう思うと、秋は何もかもが悲しい。
語釈・文法注
- 物ごとに
- 何につけても。
- もみぢつつ
- 紅葉しながら。
- かぎり
- 最後。
和歌
- 作者
- 読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第四・秋歌上・187番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。
解説
紅葉を終わりの姿と見る、無常観のにじむ歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、33頁(コマ30)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日