古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十七 雑歌上 931番

咲きそめし

紀貫之(きのつらゆき)

咲きはじめた時からずっと、この世は春なのだろうか。花の色がいつも変わらない。

作者
貫之(紀貫之)
  1. 1屏風びやうぶ屏風びやうぶびょうぶののの繪ゑ繪ゑえなるなるなる花はな花はなはなをををよめるよめるよめる詞書
  2. 2咲さ咲ささきそめしきそめしきそめし初句
  3. 3時とき時ときときよりよりより後のち後のちのちははは二句
  4. 4うちはへてうちはへてうちはえて三句
  5. 5世よ世よよははは春はる春はるはるなれやなれやなれや四句
  6. 6色いろ色いろいろのつねなるのつねなるのつねなる結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕屏風の絵の花を詠んだ歌。

咲きはじめた時からずっと、この世は春なのだろうか。花の色がいつも変わらない。

意訳

絵に描かれた花は散ることがないので、いつまでも春のようだ、と詠む。

語釈・文法注

うちはへて
ずっと続けて。

和歌

作者
紀貫之(きのつらゆき) 872?–945?
『古今和歌集』の撰者の中心で、仮名序を書いた。御書所預などを経て土佐守となり、任期を終えて帰京する旅を『土佐日記』に書いた。理知的で技巧に富む歌風で、『古今和歌集』に最も多い百首あまりが入る。三十六歌仙の一人。
出典
『古今和歌集』巻第十七・雑歌上・931番
歌体
短歌
状況
詞書「屏風の繪なる花をよめる」(屏風の絵の花を詠んだ歌)。

解説

紀貫之の屏風歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、168頁(コマ97)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日