古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十九 雑体(誹諧歌) 1033番

春の野の

平貞文(たいらのさだふん)

春の野の茂った草葉の中で、妻を恋うて飛び立つ雉が、ほろろと鳴いている。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
平貞文
  1. 1春はる春はるはるののの野の野ののののの初句
  2. 2しげきしげきしげき草葉くさば草葉くさばくさばののの二句
  3. 3つまつまつま戀ごひ戀ごひごいににに三句
  4. 4とびたつとびたつとびたつ雉きじ雉きじきじののの四句
  5. 5ほろろとぞなくほろろとぞなくほろろとぞなく結句

引用の仕方

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現代語訳

春の野の茂った草葉の中で、妻を恋うて飛び立つ雉が、ほろろと鳴いている。

意訳

雉の鳴き声「ほろろ」を擬音で詠み、妻恋いの情を表す。

語釈・文法注

ほろろ
雉の鳴き声。

和歌

作者
平貞文(たいらのさだふん) ?–923
桓武天皇の玄孫で、「平中(へいちゅう)」と呼ばれた。色好みとして知られ、『平中物語』の主人公とされる。寛平・延喜の歌合で活躍した。
出典
『古今和歌集』巻第十九・雑体(誹諧歌)・1033番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

平貞文の歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、193頁(コマ110)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日