古今和歌集 巻第十二 恋歌二 576番
いつはりの
もし偽りの涙だったなら、人目を忍んで唐衣の袖をしぼることはないだろうに。

現代語訳
もし偽りの涙だったなら、人目を忍んで唐衣の袖をしぼることはないだろうに。
意訳
本当の涙だからこそ、人に隠れて袖をしぼるのだ、と真実の恋を訴える。
語釈・文法注
- しほらざらまし
- しぼらないだろうに。
和歌
- 作者
- 藤原忠房(ふじわらのただふさ) ?–928
藤原興嗣の子。山城守・右京大夫などを務めた。管絃に長じ、舞楽「胡蝶」を作ったと伝える。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第十二・恋歌二・576番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。
修辞
- 反実仮想
- 「…せば…まし」。
解説
藤原忠房の歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、103頁(コマ65)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日