古今和歌集 巻第十五 恋歌五 748番
花薄
花すすきよ、私こそが心の中で思っていたのに、あの人は穂を出すように表立って、ほかの人と結ばれてしまった。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
花すすきよ、私こそが心の中で思っていたのに、あの人は穂を出すように表立って、ほかの人と結ばれてしまった。
意訳
ひそかに思っていた人が、ほかの人と公然と結ばれてしまった悲しみを、すすきの穂にたとえる。
語釈・文法注
- したに
- 心の中で。
- ほに出でて
- 穂を出して、表立って。
和歌
- 作者
- 藤原仲平(ふじわらのなかひら) 875–945
藤原基経の子で、時平・忠平の兄弟。左大臣に至った。若い頃に伊勢と恋仲であった。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第十五・恋歌五・748番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。
修辞
- 縁語
- 「すすき」「穂」「結ぶ」。
解説
藤原仲平の歌。仲平と恋仲だった伊勢が、仲平の結婚を嘆く歌と並ぶ。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、133〜134頁(コマ80)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日