古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十三 恋歌三 670番

枕より

平貞文(たいらのさだふん)

枕のほかに知る人もいない恋を、涙がせき止められず、漏らしてしまったことだ。

「枕より」の歌をもとにした情景。枕のほかに知る人もいない恋を、涙がせき止められず、漏らしてしまったことだ。
「枕より」の歌をもとにした情景。枕のほかに知る人もいない恋を、涙がせき止められず、漏らしてしまったことだ。
詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
平貞文
  1. 1枕まくら枕まくらまくらよりよりより初句
  2. 2またまたまた知し知ししるひともるひともるいとも二句
  3. 3なきなきなき戀こひ戀こひこいををを三句
  4. 4淚なみだ淚なみだなみだせきあへずせきあへずせきあえず四句
  5. 5もらしつるかなもらしつるかなもらしつるかな結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

枕のほかに知る人もいない恋を、涙がせき止められず、漏らしてしまったことだ。

意訳

枕しか知らない秘密の恋が、涙とともにあふれて人に知られてしまった。

語釈・文法注

もらしつる
漏らした。

和歌

作者
平貞文(たいらのさだふん) ?–923
桓武天皇の玄孫で、「平中(へいちゅう)」と呼ばれた。色好みとして知られ、『平中物語』の主人公とされる。寛平・延喜の歌合で活躍した。
出典
『古今和歌集』巻第十三・恋歌三・670番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

平貞文の歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、119頁(コマ73)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日