古今和歌集 巻第四 秋歌上 244番
われのみや
私だけが趣深いと思うのだろうか。こおろぎの鳴く夕暮れの光の中に咲く大和撫子を。

現代語訳
私だけが趣深いと思うのだろうか。こおろぎの鳴く夕暮れの光の中に咲く大和撫子を。
意訳
こおろぎの鳴く夕暮れに咲く撫子のあわれを、自分だけが感じているのだろうか、と思う。
語釈・文法注
- われのみや
- 私だけが…か。
- ゆふかげ
- 夕方の光。
- やまとなでしこ
- 撫子。
和歌
- 作者
- 素性法師(そせいほうし) 生没年未詳(九世紀後半〜十世紀初め)
僧正遍昭の子。俗名は良岑玄利(よしみねのはるとし)といい、父の命で出家した。雲林院や大和の石上の良因院に住み、宇多天皇・醍醐天皇の歌会や屏風歌に召された。三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第四・秋歌上・244番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「寛平の御時きさいの宮の歌合の歌」(寛平の御時、后の宮の歌合の歌)。
解説
素性法師の歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、42頁(コマ34)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日