古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十一 恋歌一 534番

人しれぬ

読人しらず(よみびとしらず)

人に知られない思い(火)をいつもしている、駿河の富士の山こそが、私の身であったのだ。

「人しれぬ」の歌をもとにした情景。人に知られない思い(火)をいつもしている、駿河の富士の山こそが、私の身であったのだ。
「人しれぬ」の歌をもとにした情景。人に知られない思い(火)をいつもしている、駿河の富士の山こそが、私の身であったのだ。
詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1人ひと人ひとひとしれぬしれぬしれぬ初句
  2. 2思おもひ思おもひおもいをををつねにつねにつねに二句
  3. 3するがなるするがなるするがなる三句
  4. 4ふじのふじのふじの山やま山やまやまこそこそこそ四句
  5. 5わがわがわが身み身みみなりけれなりけれなりけれ結句

引用の仕方

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現代語訳

人に知られない思い(火)をいつもしている、駿河の富士の山こそが、私の身であったのだ。

意訳

絶えず煙を上げる富士山に、人知れず燃え続ける恋の思いを重ねる。

語釈・文法注

おもひ
「思ひ」と「火」。
するが
「する」と「駿河」。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。
出典
『古今和歌集』巻第十一・恋歌一・534番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

掛詞
「おもひ」に「火」、「するが」に「する」。

解説

読人しらずの歌。当時の富士山は噴煙を上げていた。

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出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、98頁(コマ62)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日