古典ライブラリー

古今和歌集 巻第四 秋歌上 207番

秋風に

紀友則(きのとものり)

秋風に乗って、初雁の声が聞こえてくる。誰の手紙を(足に)かけて来たのだろうか。

「秋風に」の歌をもとにした情景。秋風に乗って、初雁の声が聞こえてくる。誰の手紙を(足に)かけて来たのだろうか。
「秋風に」の歌をもとにした情景。秋風に乗って、初雁の声が聞こえてくる。誰の手紙を(足に)かけて来たのだろうか。
作者
友則(紀友則)
  1. 1是貞これさだ是貞これさだこれさだのみこののみこののみこの家いへ家いへいえののの歌合うたあはせ歌合うたあはせうたあわせののの歌うた歌うたうた詞書
  2. 2秋あき秋あきあき風かぜ風かぜかぜににに初句
  3. 3初雁はつかり初雁はつかりはつかりがねぞがねぞがねぞ二句
  4. 4きこゆなるきこゆなるきこゆなる三句
  5. 5たがたまづさたがたまづさたがたまずさををを四句
  6. 6かけてかけてかけて來き來ききつらむつらむつらむ結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

〔詞書〕是貞親王の家の歌合の歌。

秋風に乗って、初雁の声が聞こえてくる。誰の手紙を(足に)かけて来たのだろうか。

意訳

雁が手紙を運ぶという故事にちなみ、初雁は誰の便りを運んできたのかと想像する。

語釈・文法注

たまづさ
手紙。
かけて来つらむ
(足に)掛けて来たのだろうか。

和歌

作者
紀友則(きのとものり) ?–905?
『古今和歌集』の撰者の一人で、紀貫之の従兄。大内記などを務めたが、集の完成を待たずに亡くなり、巻第十六に貫之・壬生忠岑の哀悼の歌がある。のびやかで格調のある歌風で知られる。三十六歌仙の一人。
出典
『古今和歌集』巻第四・秋歌上・207番
歌体
短歌
状況
詞書「是貞のみこの家の歌合の歌」(是貞親王の家の歌合の歌)。

解説

紀友則の歌。蘇武の「雁書」の故事をふまえる。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、36頁(コマ31)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日