古今和歌集 巻第四 秋歌上 230番
をみなへし
女郎花は秋の野風に吹かれてなびいているが、その一つの心を、誰に寄せているのだろう。

現代語訳
〔詞書〕朱雀院の女郎花合に詠んで献上した歌。
女郎花は秋の野風に吹かれてなびいているが、その一つの心を、誰に寄せているのだろう。
意訳
風になびく女郎花を、心を誰かに寄せる女性に見立て、その思う相手は誰かと問う。
語釈・文法注
- 女郎花合
- 宇多上皇が朱雀院で催した、女郎花を題とした歌合。
- 心ひとつを
- ただ一つの心を。
和歌
- 作者
- 藤原時平(左大臣)(ふじわらのときひら) 871–909
藤原基経の子。醍醐天皇のもとで左大臣となり、菅原道真を大宰府に左遷させた。『古今和歌集』の時代の政界の第一人者。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第四・秋歌上・230番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「朱雀院の女郞花合に詠みて奉りける」(朱雀院の女郎花合に詠んで献上した歌)。
修辞
- 擬人法
- 女郎花を女性に見立てる。
解説
作者は左大臣藤原時平。ここから朱雀院女郎花合の歌が続く。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、40頁(コマ33)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日