古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十一 恋歌一 474番

立ちかへり

在原元方(ありわらのもとかた)

繰り返し、しみじみといとしく思う。遠くからでも、あの人に心を置いているので。(沖の白波が寄せ返すように。)

「立ちかへり」の歌をもとにした情景。繰り返し、しみじみといとしく思う。遠くからでも、あの人に心を置いているので。(沖の白波が寄せ返すように。)
「立ちかへり」の歌をもとにした情景。繰り返し、しみじみといとしく思う。遠くからでも、あの人に心を置いているので。(沖の白波が寄せ返すように。)
詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
在原元方
  1. 1立た立たたちかへりちかへりちかえり初句
  2. 2あはれとぞあはれとぞあわれとぞ思おも思おもおもふふう二句
  3. 3よそにてもよそにてもよそにても三句
  4. 4人ひと人ひとひとににに心こころ心こころこころををを四句
  5. 5おきつしらおきつしらおきつしら波なみ波なみなみ結句

引用の仕方

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現代語訳

繰り返し、しみじみといとしく思う。遠くからでも、あの人に心を置いているので。(沖の白波が寄せ返すように。)

意訳

遠くにいながら、何度も何度も相手を思っている、と寄せ返す波にたとえる。

語釈・文法注

たちかへり
繰り返し。波が寄せ返す意をかける。
おきつ
「置きつ」と「沖つ」。

和歌

作者
在原元方(ありわらのもとかた) 生没年未詳(九世紀末〜十世紀前半)
在原業平の孫、在原棟梁の子。藤原国経の養子になったとも伝える。『古今和歌集』の巻頭歌「年の内に」の作者。
出典
『古今和歌集』巻第十一・恋歌一・474番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

掛詞
「おき」に「置き」と「沖」。

解説

在原元方の歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、92頁(コマ59)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日