古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十四 恋歌四 697番

敷嶋の

紀貫之(きのつらゆき)

大和の国のものではない唐衣の「ころも」ではないが、時を経ずに逢う手立てがあればよいのに。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
貫之(紀貫之)
  1. 1敷嶋しきしま敷嶋しきしましきしまののの初句
  2. 2やまとにやまとにやまとにはははあらぬあらぬあらぬ二句
  3. 3唐衣からころも唐衣からころもからころも三句
  4. 4ころもへずしてころもへずしてころもえずして四句
  5. 5逢あ逢ああふよしもがなふよしもがなうよしもがな結句

引用の仕方

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現代語訳

大和の国のものではない唐衣の「ころも」ではないが、時を経ずに逢う手立てがあればよいのに。

意訳

「唐衣」の「ころ」から「頃も経ずして」を導き、すぐにも逢いたいと願う。

語釈・文法注

敷嶋の
「大和」にかかる枕詞。
ころもへずして
時を経ないで。

和歌

作者
紀貫之(きのつらゆき) 872?–945?
『古今和歌集』の撰者の中心で、仮名序を書いた。御書所預などを経て土佐守となり、任期を終えて帰京する旅を『土佐日記』に書いた。理知的で技巧に富む歌風で、『古今和歌集』に最も多い百首あまりが入る。三十六歌仙の一人。
出典
『古今和歌集』巻第十四・恋歌四・697番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

枕詞
「敷嶋の」。
序詞
上三句が「ころも」を導く。

解説

紀貫之の歌。

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出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、124頁(コマ75)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日