古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十五 恋歌五 796番

心こそ

読人しらず(よみびとしらず)

心こそ情けなく憎らしい。初めから染まらなければ、色あせることも惜しくはないだろうに。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1心こころ心こころこころこそこそこそ初句
  2. 2うたてにくけれうたてにくけれうたてにくけれ二句
  3. 3染そ染そそめざらばめざらばめざらば三句
  4. 4うつろふうつろふうつろう事こと事ことことももも四句
  5. 5惜をし惜をしおしからましやからましやからましや結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

心こそ情けなく憎らしい。初めから染まらなければ、色あせることも惜しくはないだろうに。

意訳

恋をしなければ、心変わりされても惜しくないのに、と自分の心を恨む。

語釈・文法注

うたて
いやに、情けなく。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。
出典
『古今和歌集』巻第十五・恋歌五・796番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

読人しらずの歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、141頁(コマ84)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日