古典ライブラリー

古今和歌集 巻第二 春歌下 128番

鳴きとむる

紀貫之(きのつらゆき)

鳴いて引きとめるべき花ももうないので、鶯も、終わりには鳴くのがおっくうになってしまったようだ。

「鳴きとむる」の歌をもとにした情景。鳴いて引きとめるべき花ももうないので、鶯も、終わりには鳴くのがおっくうになってしまったようだ。
「鳴きとむる」の歌をもとにした情景。鳴いて引きとめるべき花ももうないので、鶯も、終わりには鳴くのがおっくうになってしまったようだ。
作者
貫之(紀貫之)
  1. 1やよひにやよひにやよいに鶯うぐひす鶯うぐひすうぐいすののの聲こゑ聲こゑこえ久ひさ久ひさひさしうしうしゅう聞きこ聞きこきこえざりけるえざりけるえざりけるをををよめるよめるよめる詞書
  2. 2鳴な鳴ななきとむるきとむるきとむる初句
  3. 3花はな花はなはなしなければしなければしなければ二句
  4. 4鶯うぐひす鶯うぐひすうぐいすももも三句
  5. 5はははてててはものはものはものうくうくうく四句
  6. 6なりぬべらなりなりぬべらなりなりぬべらなり結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕三月に、鶯の声を長く聞かなかったことを詠んだ歌。

鳴いて引きとめるべき花ももうないので、鶯も、終わりには鳴くのがおっくうになってしまったようだ。

意訳

花が散ってしまったので、鶯も鳴いて惜しむ相手がなく、鳴かなくなったのだろう、と晩春の静けさを詠む。

語釈・文法注

鳴きとむる
鳴いて引きとめる。
ものうく
おっくうに。
べらなり
推量の助動詞。

和歌

作者
紀貫之(きのつらゆき) 872?–945?
『古今和歌集』の撰者の中心で、仮名序を書いた。御書所預などを経て土佐守となり、任期を終えて帰京する旅を『土佐日記』に書いた。理知的で技巧に富む歌風で、『古今和歌集』に最も多い百首あまりが入る。三十六歌仙の一人。
出典
『古今和歌集』巻第二・春歌下・128番
歌体
短歌
状況
詞書「やよひに鶯の聲久しう聞えざりけるをよめる」(三月に、鶯の声を長く聞かなかったことを詠んだ歌)。

解説

貫之の歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、23頁(コマ25)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日