古今和歌集 巻第五 秋歌下 311番
年ごとに
毎年もみじ葉が流れる竜田川よ。その河口が、秋の行き着く泊まりなのだろうか。

現代語訳
〔詞書〕秋の終わる心を、竜田川に思いやって詠んだ歌。
毎年もみじ葉が流れる竜田川よ。その河口が、秋の行き着く泊まりなのだろうか。
意訳
紅葉が流れ着く河口を、去っていく秋が最後に泊まる港と見る。
語釈・文法注
- みなと
- 河口。
- とまり
- 舟の泊まる所。行き着く所。
和歌
- 作者
- 紀貫之(きのつらゆき) 872?–945?
『古今和歌集』の撰者の中心で、仮名序を書いた。御書所預などを経て土佐守となり、任期を終えて帰京する旅を『土佐日記』に書いた。理知的で技巧に富む歌風で、『古今和歌集』に最も多い百首あまりが入る。三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第五・秋歌下・311番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「秋のはつる心を龍田川に思ひやりてよめる」(秋の終わる心を、竜田川に思いやって詠んだ歌)。
修辞
- 擬人法
- 秋を旅人に見立てる。
解説
紀貫之の歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、55頁(コマ41)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日