古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十九 雑体(誹諧歌) 1059番

宵の間に

読人しらず(よみびとしらず)

宵のうちに出てすぐ沈む三日月が割れたような形をしているように、心が砕けて物思いをするこのごろであることよ。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1宵よひ宵よひよいののの間ま間ままににに初句
  2. 2出い出いいでてでてでて入い入いいりぬるりぬるりぬる二句
  3. 3三日月みかづき三日月みかづきみかずきののの三句
  4. 4われてわれてわれて物思ものおも物思ものおもものおもふふう四句
  5. 5頃ころ頃ころころにもあるかなにもあるかなにもあるかな結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

宵のうちに出てすぐ沈む三日月が割れたような形をしているように、心が砕けて物思いをするこのごろであることよ。

意訳

割れたような三日月の形から「われて(心が乱れて)」を導く。

語釈・文法注

われて
割れて、心が乱れて。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。
出典
『古今和歌集』巻第十九・雑体(誹諧歌)・1059番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

序詞
上三句が「われて」を導く。

解説

読人しらずの歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、197頁(コマ112)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日