古今和歌集 巻第八 離別歌 383番
外にのみ
遠くからばかり恋い続けるのだろうか。白山の雪を見に行くこともできない私の身は。

現代語訳
〔詞書〕越の国へ下る人に詠んで贈った歌。
遠くからばかり恋い続けるのだろうか。白山の雪を見に行くこともできない私の身は。
意訳
越の国へ行く人に、自分は白山の雪を見に行けないので、遠くから恋しく思うばかりだ、と詠む。
語釈・文法注
- よそにのみ
- 遠くからばかり。
- ゆき見る
- 「雪見る」と「行き見る」。
和歌
- 作者
- 凡河内躬恒(おおしこうちのみつね) 生没年未詳(九世紀末〜十世紀前半)
『古今和歌集』の撰者の一人。甲斐少目・和泉大掾など地方の下級官人を務めたが、歌才は宇多・醍醐両天皇に重んじられ、屏風歌や歌合で活躍した。貫之と並ぶ歌人とされる。三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第八・離別歌・383番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「こしの國にまかりける人によみてつかはしける」(越の国へ下る人に詠んで贈った歌)。
修辞
- 掛詞
- 「ゆき」に「雪」と「行き」。
解説
凡河内躬恒の歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、71頁(コマ49)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日