古今和歌集 巻第十 物名 439番
をぐら山
小倉山の峰を踏みならして鳴く鹿が、過ごしてきた幾秋を、知る人はいない。

現代語訳
〔詞書〕朱雀院の女郎花合の時に、「をみなへし」という五文字を句の頭に置いて詠んだ歌。
小倉山の峰を踏みならして鳴く鹿が、過ごしてきた幾秋を、知る人はいない。
意訳
各句の頭に「を・み・な・へ・し」を置いた折句の歌。
語釈・文法注
- たちならし
- 踏みならし。
- 経にけむ秋
- 過ごしてきたであろう秋。
和歌
- 作者
- 紀貫之(きのつらゆき) 872?–945?
『古今和歌集』の撰者の中心で、仮名序を書いた。御書所預などを経て土佐守となり、任期を終えて帰京する旅を『土佐日記』に書いた。理知的で技巧に富む歌風で、『古今和歌集』に最も多い百首あまりが入る。三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第十・物名・439番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「朱雀院の女郞花あはせの時にをみなへしといふ五文字を句のかしらに置きてよめる」(朱雀院の女郎花合の時に、「をみなへし」という五文字を句の頭に置いて詠んだ歌)。
修辞
- 折句
- 句頭に「を・み・な・へ・し」。
解説
紀貫之の歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、85頁(コマ56)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日